包み隠さず言うが、わたしはAppleのタブレット型Macというコンセプトを大いに買っている。通勤時に持ち運ぶのが便利そうだし、どこでもニュースや電子メールがチェックできるのもよい。最近の報道から考えるに、どうやらそうした製品が2007年中には登場しそうだ。
オーストラリアに拠点を置くSmarthouseが台湾の消息筋から仕入れた情報によると、Appleの研究者らはタブレットMacのプロトタイプをすでに完成させており、3社の台湾企業が2007年半ばのリリースに向けて製造を始めようとしているらしい。
Appleのノートブックおよびデバイスを製作している台湾企業に、QuantaとHon Hai Precision Industry(別名Foxconn Electronics)という会社がある。Smarthouseの記事には、Appleが両社と秘密裏に契約を結び、タブレットMacを製造させる予定だと記されている。
Smarthouseは、先頃Appleが取得した「カバー装置(mechanical overlay)」に対する特許も、タブレットMacと関係があると主張している。
米特許商標庁は米国時間11月16日、Appleが2005年5月に申請した「mechanical overlay」と称するアプリケーション特許を承認した。同特許はタッチスクリーン式デバイスに重ねるカバーに関するもので、具体的には、スクリーンを直接触ってデバイスへの入力を行う、単一もしくは複数の機械的な作動装置の技術が特許対象となっている。この将来有望な特許技術は、今後の「iPod」や携帯電話、PDA、リモートコントローラ、ゲーム機などに使用できるスクリーンカバー装置として具現化されるはずだ。いずれは、タッチスクリーンがMacBookのキーボードに取って代わる日が来るかもしれないし、新しいキーボードGUIを例えばピアノの鍵盤に変えることも可能になるかもしれない。
わたしは2006年2月に、「iBook」を改造して作られたタブレット型Macについて記事を書いた(写真参照)。その1カ月後の3月には、Intelの「Ultra Mobile PC(UMPC)」プラットフォームとMicrosoftの「Origami」が登場し、Wintelコミュニティを騒然とさせた。

タブレットMacは、通勤中のビジネスマンばかりでなく、医師、現場監督、教師、不動産管理人、カメラマンなどにもぴったりのデバイスだ。タッチスクリーンを使ってスクリーンに直接絵が描けることから、Adobeの「Photoshop」や「Illustrator」のユーザーも、タブレットMacを有効に使いこなせるだろう。
Steve Jobs氏がPDAをばかにしているのは有名な話だが、Appleのタブレットも、成功を収めるためにはいくつかのハードルを越えねばならない。何よりもまず、タッチスクリーンと手書き入力の識別能力が、完璧なレベルに達している必要がある。
音声認識機能も、「Mac OS X」に組み込まれている同様の機能以上のものにしなければいけないだろう。IBMの「ViaVoice」やDragonの「NaturallySpeaking」に勝るとも劣らない機能性があることが望ましい。手書き認識技術にはAppleの「Inkwell」が採用される可能性が最も高いが、「Jaguar」以降、同技術の話はあまり聞かれなくなった。
タブレット型コンピュータには、欠点も多々存在する。機能的には一般的なノートブックPCにおよばないし、データの入力性は不確実で(手書き認識の動作は遅いが、音声認識は速くなる可能性もある)、かさばるうえ価格が高い。
わたしがタブレットMacに望む条件は、WiFiおよびBluetoothヒューマンインターフェースデバイス(HID)プロファイルをサポートしていること、薄くて軽いこと、800ドル(願わくば500ドル)以下であることなどだ。タブレットMacが、いつも使っている「MacBook Pro」の代用になるとは思わないが、わたしのMacコレクションにステキな仲間が加わることになるのは間違いない。
読者はどのような特徴を歓迎するのだろう。
(Jason D. O'Grady)
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