「Boot Camp」のスリープ機能はなにゆえ撤回されたのか

2007年06月14日 17:16
トラックバック (2)  

 米国時間6月12日の「Worldwide Developers Conference(WWDC)」で、AppleのIntelベースマシン向けのWindows/Macデュアルブートアーキテクチャ「Boot Camp」に関する非常に興味深いニュースを耳にした。更新される前のApple公式サイトのBoot Campページによると、同社は間もなくリリースされる「Mac OS 10.5/Leopard」に合わせてBoot Camp技術を大きく変更したという。

 Mac OSを完全にシャットダウンしてWindowsをコールドブートする代わりに(この作業には15〜20秒かかることがある)、Mac OSを「スリープ」状態にし、Windowsにログインできるようになったというのだ。

Leopardでは、新しいAppleメニューアイテムから「Restart in Windows」を選び、Mac OSとWindowsをすばやく切り替えることが可能になる。このときMacは「安全なスリープ」モードに入るので、もとの状態にすぐさま戻ることができ、毎回コンピュータを再起動する手間が省ける。WindowsからMacに戻る場合は、同様にBoot Campシステムトレイの「Restart in Mac OS X」メニューアイテムを選択する。Windowsは休止状態となり、再びWindowsを動作させるときは最後の状態を復活させられる。(更新前のBoot Campページより)

 不可解なことに、Appleはこの「高速リスタート」機能に関する記述を、Boot Campページから完全に削除してしまったようだ。ウェブサイト「MacRumors」では、同ページのGoogleキャッシュを見ることができる。

 本ブログでWWDC予測をした際に言及したとおり、この機能によってBoot Camp(Virtual Campと言ってもよいかも?)の完全な仮想化が実現に一歩近づくはずだった。

 それなのに、どうしてAppleはこれを推し進めなかったのだろう。

 MacRumorsサイトに寄せられたコメントが示唆するように、同機能がBoot Campプログラムマネージャーの逆鱗に触れてしまったのだろうか。あるいはParallelsやVMWareが、Appleは彼らのサードパーティ開発者が生み出した技術を盗んでいると糾弾したのかもしれない。はたして問題のスリープ機能は、Leopardの完成版に搭載されるのだろうか。

 陰謀の気配をかぎ取った読者がいるなら、ぜひとも高説を拝聴したい。

(Jason D. O'Grady)

最新エントリー
カテゴリ
月別のアーカイブ
プロフィール

ニュースサイト「PowerPage.org」を運営するJason D. O'Gradyと、Macマーケットを20年以上見続けてきたDavid Morgensternが、アップル、そして、Mac OS、Macintosh、iPodなどのアップル製品についてのトピックを取り上げ、独自の視点を加えてお届けします。
Powered by
 

企画特集

Techno ExchangeTechno Exchange
RackableとCTCの地球にやさしい関係
APC SOLUTIONS FORUM 2008をレポートAPC SOLUTIONS FORUM 2008をレポート
電源、冷却の効率化によるエネルギー削減とは?
「シンプル」&「低コスト」な運用管理「シンプル」&「低コスト」な運用管理
IT運用管理に関するアンケート実施中!
ZDNet Japan Green ITZDNet Japan Green IT
サミットだけでは終わらせない!エンタープライズの取り組みはこれからだ!
セキュリティ対策レベルテスト公開!セキュリティ対策レベルテスト公開!
自社のセキュリティのウイークポイントはドコ?
仮想化環境で求められるストレージの要件仮想化環境で求められるストレージの要件
それに応えるNetAppの実力とは?
ZDNet Japan ホスティング特集ZDNet Japan ホスティング特集
2008年夏のホスティングサービスのトレンドは何?
Webセキュリティ特集Webセキュリティ特集
Web2.0時代の脅威へ対抗するためのソリューションとは?
DELLが掲げる「新・仮想化アセスメントサービス」DELLが掲げる「新・仮想化アセスメントサービス」
〜企業システムの仮想化環境の構築を支援〜
フォトレポート:飛行機の祭典--米国最大、オシュコッシュ航空ショー
米国最大の航空ショーであるオシュコッシュ航空ショーが米国時間7月28日から8月3日まで開催された。このフォトレポートではその模様をお届けする。
L・トーバルズ氏:「主要Linuxプログラマーになるのは楽じゃない」
Linuxの生みの親であるL・トーバルズ氏が、Linuxカーネルの開発について、新規の開発者がまず心得ておくべきことをインタビューで語った。
ブログの未来はどうなる--新しいコミュニケーション手段「ライフストリーミング」
最近、ブログ世界の変化が話題になっているが、ブログに続くコミュニケーション形態としてライフストリーミングが注目を集めている。