米国時間12月21日朝のことだった。いつもの通り、起床後にドックから「iPhone」を取り外し、玄関へと急いだ。その日最初の電話がかかってきたので、「Slide to Answer」スライダーを動かして返事をしようと思ったが、これが動かない。はて、どうしたのだろうか。そのあと、今度は電子メールを読もうとしたのだが、これまた動かない。タッチスクリーンが入力を受け付けないのだ。
デバイス上部の電源ボタンを押して、iPhoneをシャットダウンするためには、スクリーンの上側にある例のスライダーを動かす必要がある。再び、失敗。電源ボタンとホームボタンを同時に押して、デバイスを再起動することもできなかった。
ここ最近、iPhoneにダメージを与えたり、落としたりしたことはない。水没させるどころか、水滴を跳ねかけてすらいない。いつだってケースに収め、赤ん坊のように大事にしている。ずいぶん前に落としたことはあるが、携帯電話を一度も落としたことがないなどと言い切れる人間が、果たしてこの世にいるのだろうか? それはともかく、わたしのiPhoneのアルミ製外装の角には、いくつかの小さな「特徴」(すなわちキズ)が、あることにはある。
さあ、どうすればよいのだろう。
iPhoneなしには生きていけないのだから、早急に修理しなければならなかった。もちろん、テキストメッセージやボイスメールのバックアップはすぐに始めた。出張中だったので、ペンシルバニア州アードモアのいちばん近いアップルストアへ行ったのだが、クリスマス前のアップルストアときたら、それはもうすさまじい混雑ぶりだった。
予約もなしに「Genius」バーへ直行し、辛抱して待ち続けた。途中で気づいたのだが、頭上のスクリーンには順番待ちの人が山ほど表示されている。「Mac」関係も「iPod」関係も、相談予約はすでにいっぱいのようだ。スクロールし続けるスクリーンを見れば、事実上、当日中に担当者と話をするのは無理なように思える。うまくない事態だ。
すると、一休みしていたGeniusバーの担当者(Andyという名だった)が、どんな相談があるのかと丁寧に尋ねてくれた。予約を取っていないこと、iPhoneの調子がおかしいことを伝えると、みんな手一杯だが、予約をすっぽかしたり、時間に遅れたりした人が出た場合、そこへわたしを入れてくれると言う。幸いにも、それから10分もしないうちに名前を呼ばれた。
一般的なテスト(電源を切って再起動)をしてみて、やはりマルチタッチスクリーンに不具合があることがわかった。Andyは外装の角にできた凹みをじっと眺めて、iPhoneを落としたかとわたしに聞いた。落としたことはあるが、何カ月も前のことだし、タッチスクリーンが動作しなくなったのは今日なんだと力説する。ウソじゃないって! というわたしの必死の思いが通じたらしく、数分後には、サイン1つしただけでおニューのiPhoneを持ち帰ることができた。
新しいiPhoneは、背面の浮き彫りが最初のモデルより目立つようになっている。シリアル番号のフォーマットも変わっていた。わたしが2007年6月29日に購入したiPhoneのシリアル番号は「7R725KD****」で、12月21日に入手したほうは「83750FL****」である。さらに、前のiPhoneでは有効だった「Field Test Mode(*3001#12345#)」が使えなくなり、LCDパネルの種類を調べられなかった。このコマンドを試すと、「Error performing request. No network service(リクエストの実行に失敗。ネットワークサービスが存在しません)」というエラーメッセージが表示される。新しいField Test Modeを知っていたら、ぜひ教えてほしい。なお、新iPhoneにはバージョン1.1.2のファームウェアがプリインストールされているため、バージョン1.1.1に戻してハッキングするのは不可能である。もちろん、わたしはそんな邪な考えは持っていないが。
そのほかに気づいたことと言えば、新しいiPhoneは新品の臭いがするということ。いずれにせよ、クリスマス前の忙しい時期にアポイントも取らず、ペンシルベニア州で2番目に繁盛しているアップルストアへ押しかけたにしては破格の扱いをしてもらい、心からうれしく思っている。
(Jason D. O'Grady)
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