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 こういうことは、めったにない。ある有名企業の幹部が、(これから解雇される予定の)別の会社のエンジニアたちに宛てた公開書簡のなかで、自社への転職を勧めているのだ。

 Sunの最高技術責任者(CTO)Greg Papadopoulosが、HPのエンジニアたちに向けて書いたブログを見て欲しい。Papadopoulosと、同じくSunに勤めるCOO兼社長のJonathan Schwartzは、これまで何度もHPを痛めつける内容を自身のブログに書いてきたが、ここしばらくは大人しくしていた。今回、Papadopoulosが久しぶりに書いたブログは、HPに対して容赦のない内容になっている。Papadopoulosは、自分がHPでエンジニアとしてのキャリアを始めることになったいきさつを懐かしそうに語り、HPのエンジニアたちに転職を勧める。挙げ句の果てに、HPが、「過去5年間、自社のルーツである研究と開発に背を向けて、他の会社のビジネスモデルを追い掛け回してきた」(これはあくまでもPapadopoulosの意見である。私はこれに同意しないし、HPも同意しないだろう)ことを批判し、Sunの社内ではR&D部門が元気に頑張っていると述べる。これにさらに、(R&Dの成果であるとされる自社のソリューションなどの)売り込みメッセージが続く。

 SunとHPの間でやりとりされる言葉の戦争は、2004年の秋、HPバージョンのUnix(HP-UX)が消える運命にあると、Schwartzが公に断言したことで、ピークを迎えた。HPはSchwartzの主張を真っ向から否定し、Sunにこのブログの掲載を中止するよう申し入れた。Sunは、訴訟を起こされても、HPが結局、テクノロジー企業であれば絶対にしたくない形で情報を開示しなければならなくなることを承知の上で、好き放題言い放っているのだ。だがその後、HPの前CEOのCarly Fiorinaが退陣したときも、Sunの幹部らから何のコメントも出なかったことからも分かるように、Sunの反HPの調子はかなり静かなものになっていた。

 

 それも先週までの話だ。Gregのブログでまた、戦いが始まったようだ。だが、彼のブログを見ていて一番おもしろいのは、読者が寄せるコメントだ。先月、PapadopoulosとSchwartzは2人とも自分たちののブログに対して読者がコメントを書けるようにオープンにした(Schwartzのブログ、Free Software has no pirates参照)。Papadopoulosはその後も自身のブログをオープンのままにしているが、Schwartzのブログはまたコメントをう受け付けなくなっている。

(David Berlind )

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