インターネット時代の泥棒対策

September 12, 2005 06:13 PM
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 この話は、内緒にしておくように言われたので詳細を明かすことはできない。しかし、とても良い教訓になるので、話の要点だけでも伝えておきたい。

 ある女性の家に泥棒が入り、彼女のコンピュータが盗まれてしまった。この女性は、コンピュータ上にあるファイルをインターネット経由でサーバにバックアップする、ウェブベースのサービスを利用していた。バックアップの実行は、ユーザーに意識させないようなっていた。犯人が盗んだコンピュータをインターネットに接続した時、このバックアッププログラムが、裏でひっそりと稼動を再開した。コンピュータを盗まれた女性は、このバックアップサービスの自分のアカウントにアクセスできたので、サーバにログオンし、盗まれたコンピュータからバックアップされたファイルの内容を見ることができた。そして、彼女は、犯人の名前と住所がわかるファイル、さらに、(これを聞いて驚いたのだが)犯人本人とその家族のデジタル写真までその中に見つけることができた。残念なことに(これも聞いて驚く話なのだが)、「証拠の継続性の証明(chain of evidence)」という証拠に関わる何らかの問題のために、警察は犯人を逮捕できないでいるのだ(私は刑事ドラマを見ないので、これがどういう意味かよくわからないのだが)。警察はどう対処すべきか検討しているところだそうだ。

 ということで、この話の教訓を考えてみよう。

 これが教訓話であることは明らかだが、何についての教訓なのか、だれに対する教訓なのか不明だ(PCの所有者か、それを盗んだ泥棒か?)。たしかにこの話は、私がこうやって書いている間にもスパイウェアが裏で悪さをしているという教訓ではある(スパイウェアは、私のコンピュータ上にある、銀行のパスワードが保存されたCookieファイルを、どこか別の国のサーバにこっそりと送信しているかもしれない)。われわれのコンピュータ上のファイルが知らない間に別の場所に送られてしまった場合(これはたぶん避けようがないだろう)でも、中身を見られないようにするために、ファイルを暗号化したほうがいい、ということだろうか。あるいは、インターネットというのはどこか遠くを漂っているものではなく、Googleのサーバと同じように、われわれのハードディスクもインターネットの一部なのだということを思い出させるためのものなのかもしれない。別の言い方をすれば、(米国の漫画の主人公Pogoの台詞をもじって)「ネットワークと出くわしたが、よく見てみたら自分たち自身だった」ということか。

(Ed Gottsman)

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