グーグル社員が明かすグーグラーの仕事の仕方

October 27, 2005 08:05 PM
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 VORTEX 2005カンファレンスにおいて、Googleの情報技術担当シニアディレクターDouglas Merrillが、Googleではどのようにしてプロジェクトが進められているかを披露し、会場を沸かせた。Merrillは2004年にGoogleに加わる前は、Charles Schwab、Price Waterhouse、RAND Corporationに勤めた経験をもつ。同氏によれば、Googleにとって情報は「悟り」(パワーではない)であり、組織全体が、「豊富なデータやコンピュータリソースを使って、情報を自由に分かち合い、お互いから学び合うことで、みんなの仕事のやり方や学び方を変えていく」という考えに基づき、仕事に打ち込んでいるという。

 言い換えれば、Googleで働くということは、オープンであり、フラットであり、透過的であることを意味するらしい。つまり、同社が外の世界と交じり合うときのやり方とは正反対だと言うのである。

 だが、Googleが自分たちの組織からいったん外に出ると、透過性もコミュニケーション性もなくなるのはなぜかと尋ねられたMerrillは、「わが社は商品をベータ版の段階で頻繁に発表する。それがクライアントと関係を持つ方法だとわれわれは理解している」と答えた。多少Schwab色の濃い(「クライアント」という語からもそう聞こえる)回答だったが、問題は、Googleの内部では悟りを開いているかもしれないが、外側に向けては閉じられていることだ。競争の激しい市場で、株式を公開している企業として、Googleは公のイメージを慎重に考えるべきだ。だが、Merrillの答えは透過性を欠いていた。


 Merrillは、Googleの開発文化について、次のような特徴を挙げた:


  • 一緒に仕事をしやすい、頭の良い人間を雇う
  • フラットなマネジメントの構造
  • サイロのない、オープンなコミュニケーション
  • アイデアを分かち合うメーリングリスト
  • 労働時間の20%を個人プロジェクトのために使う
  • 小規模のプロジェクト
  • 繰り返し利用できるデザイン、継続的な改善
  • サーバベースの展開(AJAX)
  • 推測するのではなく、テストする

 「革新は偶然起こるのではない。われわれが行うすべてのことに、革新的な要素が意識的に組み込まれていなければならない」とMerrillは述べた。革新的な文化を強く意識するGoogleの社内では、討論や決定内容がすべて公開される。また同社では、直感ではなく、データに基づいて物事を決定し、面倒な仕事はコンピュータにやらせるべきだと考える。

 さらにGoogleは、革新的であり続けるために、社員に挑戦させ続ける。それを実現する目的の下、Googleでは社員を1つのプロジェクトから次のプロジェクトへとどんどん異動させている、とMerrillは語る。Merrillによると、平均的なプロジェクトに費やされる期間は3カ月以下で、社員が1つの領域に取り組む期間はたった1年〜1年半だそうだ。このように入れ替わりを激しくすると問題が発生し、プロジェクトの継続性を維持したり、自分の気に入ったプロジェクトから社員を引き離したりすることに苦労することもあるだろう。

 だが、Merrillは、変化のスピードや社員の異動に対処するためのソリューションとして、GoogleのProject Databaseの存在を指摘する。彼はこれを、プロジェクトトラッキングシステムではなくレポーティングシステムと呼ぶ。このシステムのおかげで、「Googler」は、自分と社内の他の人間がどんな仕事をしているかを把握できるようになっている。

 これのデータは全社員が参照でき、お互いにプロジェクトの内容を把握することが可能だ。そのおかげで、部署を超えてさまざまなアイデアが融合するチャンスが最大化されている。エンジニアリング担当者も、営業担当者も、清掃担当者も、データベースに入っているすべてのことについて、読んだり、コメントを書いたりすることができるようになっている」(Merrill)

(Dan Farber)


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