まさに泥仕合と呼ぶにふさわしい舌戦が繰り広げられている。
ZDNet UKの記者Ingrid Marson氏の記事によると、Microsoftが「OpenDocument Format(ODF)」は動作が鈍すぎるとこき下ろしたという。
Microsoftの「Information Worker」戦略担当ゼネラルマネージャーAlan Yates氏は現地時間5月24日、ZDNet UKに対して、「ODFドキュメントは動作が遅く、満足のいくレベルには達していない。だが、われわれの『Open XML』はパフォーマンスを重視している。XMLは基本的にバイナリフォーマットより遅いが、Microsoftはユーザーが両者の違いに気づかないほどに、Open XMLの動作を改良している」と述べた。
一方、IBMでオープンスタンダードおよびオープンソース部門のディレクターを務めるBob Sutor氏は、「スペックを肥大化させるな、スリム化せよ」と題したブログ記事の中で、OpenDocumentと競合するMicrosoftのOpen XMLはあまりに重いと批判した。
実に4081ページにおよぶ、ECMAのいわゆる「オープンXML」仕様に関する最新ドラフトが、衝撃とまでは言わないものの驚きをもって迎えられている。ダウンロードして閲覧できるが、PDF形式で24.4Mbもある代物なので、ブロードバンドでなければ厳しいことを覚悟してほしい(ダウンロードはここから)。(中略)このページ数を見るだけで、完璧かつ完全な計画などというものは、ほとんど存在しないと言ってよいことがわかる。さらには、ソフトウェアにいかにむだな機能がごてごてと付け加えられているかの証とも言えるだろう。「すぐれた機能が満載」なのではない、「不必要な機能でいっぱい」なのだ。こうした現状に鑑みれば、人々が洗練された「シンプル指向」を目指しつつあるのも理解できる。もっともMicrosoftは、これまでプロプライエタリ製品に実装してきたありとあらゆる機能を網羅するために、これだけの分量の仕様が必要だったのだろう。だが、われわれはそれを必要としているわけではない。(中略)対照的に、OASISのODF仕様書は703ページ(PDFファイルで3Mb)に収まっている。(中略)もちろん、数字だけを見て簡単に判断してはならず、スペックのボリュームの大小でその質の善し悪しが決まるというのでもない。とはいえ、ECMAの仕様はODFのそれより何倍も何倍も分量があることだけは確かである。
当初両者は、どちらがよりオープン性が高いかについて議論していた。次いで争われたのは、国際標準としてふさわしいのはどちらかという点だ(双方ともじきに国際標準となる)。ここへ来て、ボリュームとスピードが問題になったようだ。さて次のターゲットはいったい何だろう。
(David Berlind)
※このエントリはZDNetブロガーにより投稿されたものです。シーネットネットワークスジャパン および ZDNet編集部の見解・意向を示すものではありません。
- 前のエントリー: 再編の進む「サービスとしてのソフトウェア」市場
- 次のエントリー: サン、公式サイトで「言論の自由」を解禁
「ZDNet.com Between the Linesブログ」 のバックナンバー
-
もはやマイクロソフトの十八番か――またまた製品リリースが延期に
巨大なシェアを持つ「Office」スイートなどを販売する、いわずとしれたソフトウェア界の超大手Microsoftは、製品の出荷期日を延期することにかけても一流だ。同社は米国時間6月29日、当初の10月予定からVistaと... -
こんなセキュリティ製品、必要になったら困る!?
-
予想的中――ノベルがCEOおよびCFOを更迭
-
WGAの波紋――ベータ版ソフトウェアの利用と検証は「義務」なのか(2/2)
-
WGAの波紋――ベータ版の利用と検証は「義務」なのか(1/2)
- ZDNet.com Between the Linesブログ 一覧へ »
ホワイトペーパー
ZDNet Japan Essential Topic
-
【おススメのIT求人情報を掲載中!】
業界を代表する各社のインタビューも公開中 -
ERPは企業の期待に応えたか?
ERPの導入に迷われている方はこちらへ
企画特集
[PR]
-
次のキーワードは、SOIとITFM
カスタムメードのグリーンITのススメ -
日本企業が抱える3つの課題とは?
それに答えるインフォアのソリューションを紹介!! -
ネットビジネスの変遷とサーバ管理の変化
CNET Japan編集長が聞く、アウトソーシングの有効性 -
17年ぶりに進化したファイアウォール
750以上のアプリケーションを識別してブロック -
日々のルーチンワークを自動化する方法
JP1での業務自動化 → コスト削減+企業力アップ -
ビジネスでも使えるスマートフォンアプリ
オンでもオフでも使える!充実のアプリケーションを紹介 -
これからのERP・CRM・SFAの姿とはー
種類・提供形態・価格の多様化で選択肢が広がっている -
二度手間とミスばかりのデータ管理は嫌だ!
Webデータベース「働くDB」でカンタン業務改善! -
価格から質へと変わるアウトソーシング市場
多様化ニーズに応えるマネージドサービス -
グリーンデータセンターの新潮流
GreenITの国内外の今の動向がわかる! -
REAL IT COOL PROJECT
地球環境にやさしいITプラットフォームを目指して -
情報大洪水時代を生き抜くソリューション
最新の企業内検索ツールでビジネスプロセス改善 -
あの開発者の仕事が早いのはなぜ!?
C/C++の開発を効率化する究極のツールはこれだ! -
運用管理こそ業務の背骨
メール・情報共有をシステムダウンから守る運用管理 -
大規模システム対応のホスティングとは
SNSや動画共有サイトにも活用されています! -
レプリケーションによる災害復旧対策!
日本CA ARCserve Replication -
ERP,CRMのレスポンスの遅さを劇的改善!
リバーベッドのWAN高速化を徹底レポート -
MicrosoftもOracleもDWH市場に参入!
3年間で40社以上への国内納入実績を持つ強みを解説 -
メーカー型番で選べる専用サーバ
料金改定!よりお求めやすい価格に! -
所有から利用へ。拡大するiDC市場
サービス開始から12年!信頼のさくら -
エンタープライズサーチ特集!
ConceptBase、SMART/Insight、Accela BizSearch -
なぜ、ERP 導入は敷居が高いのか?
【事例】マイクロソフトのERPによる日本の商習慣対応
-
マルチコアの考え方で設計を始める時期は早すぎることはない
2008年11月4日 -
将来マルチコアは何を意味するのか
2008年11月11日
