巨大なシェアを持つ「Office」スイートなどを販売する、いわずとしれたソフトウェア界の超大手Microsoftは、製品の出荷期日を延期することにかけても一流だ。同社は米国時間6月29日、当初の10月予定からVistaと同じ2007年1月に延期するとしていた「Office 2007」のリリースを、さらに「2007年初頭」へスライドさせると発表した。News.comのIna Fried記者によると、延期の原因はパフォーマンス問題だという。
「社内テストの結果とベータ2のパフォーマンスに関するフィードバックを基に、われわれはOffice 2007の開発スケジュールを見直しているところであり、ボリュームライセンス版の出荷は2007年末までに、一方パッケージ版のリリースは2007年の早い時期になる見込みだ。正確な期日は、品質およびパフォーマンスについてのユーザーの意見を参考に決定する」と、Microsoftの関係者は電子メール声明に記している。
Office 2007には、数百万行におよぶコードと数千に上るテストコンフィギュレーションが含まれている。これを、最低でも800MHzのプロセッサに512MBのメモリ、20GBのハードドライブ(空き容量は15GB)およびCD-ROMドライブを搭載するPCに適応させる必要があるのだ。
これからもMicrosoftは、出荷期日にまつわる問題に関してメディアや投資家、ユーザーからたたかれるだろう。だが、ソフトウェアのリリースを前倒しするとろくなことにならないのもまた事実だ。現状を明らかにし、支持者に絶えず情報を提供し続ければ、外部に渦巻くフラストレーションを多少は緩和することができる。Officeの新版リリースを待ちきれず、フラストレーションがピークに達してしまった場合は、「OpenOffice.org」といった機能の充実した多数の競合製品や、雨後の竹の子のごとく現れているバラエティ豊かなウェブベースアプリケーションをチェックしてみるのもよいのではないだろうか。
(Dan Farber)
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