「Flex 2」による RIA の新たなる道(後編)

前回「Flex」とは何かを簡単にお伝えいたしましたが、今回は現在「パブリックアルファ」として公開中の「Flex 2」の目玉機能及び、今後を考察してみたいと思います。

■ Flex Builder 2
Flex 2 の目玉として登場したのが、Eclipse ベースの新しい IDE である「Flex Builder 2」です。これまでの IDE は独自のモノでしたが、世界的にスタンダードとなりつつある Eclipse をベースとした事により、Eclipse 既存の素晴らしい技術をそのまま使えたり、Java等の他言語プログラマも取っつきやすくなっています。
これまでも一部では Eclipse を使った ActionScript 開発が盛んに行われていた事からも、Eclipse ベースに「なるべくしてなった」と言えると思います。
 
■ ActionScript 3
今までの ActionScript 2 から大幅に変更が加えられ、より「プログラマー」にとって扱いやすい言語に変わりました。XMLのネイティブサポートにより高速化が図られ、他のウェブアプリケーションとの連携等も見据えた設計になっています。さらにパケット通信APIや、バイトコードへのアクセスといった機能の追加により非常に高度なプログラムを書くことが可能となりました。実際VNCクライアントをつくった猛者もいるほどで、まさに何でもできる予感がしています。

■ FlashPlayer 8.5
ActionScript 3に対応したプレイヤーとしてFlashPlayer 8.5も同時にアルファ版としてリリースされています。最大の特徴としてはかなりの高速化が行われています。Macromedia曰く50倍とも100倍とも言われてます。

■ Flex Framework 2
Flexの中核となる機能で、MXMLと呼ばれるXMLベースのタグを記述していくだけでFlashアプリケーションを構築していけるという機能です。現在はサーバ製品はリリースされていないために、MXMLをFlex Builderが解釈して、swfファイルを生成するという構造になっていますが、将来的にはサーバサイドで動的にswfを生成できるようになるはずです。


Macromedia Lab
直接Flexの機能とは関係ありませんが、開発の早い段階から製品の情報を公開し、ユーザーからのフィードバックを積極的に取り入れたいという意図で始められた試みで、コミュニティやtips情報が充実しています。
Flex Builder 2もこのサイトからダウンロードすることができます。

■ Flexがもたらすもの
もともとデザインツールから発展していったFlashというツールはアプリケーション開発ツールとして見た場合、かなり特殊(奇妙)な仕様が多々ありました。その特殊性から、他言語のナレッジをフィードバックしにくかったのですがFlex Builder 2の登場で、特にJavaプログラマからの転向というディベロッパは多くなのではないでしょうか。
MXMLをつかったFlex Frameworkを利用することで比較的簡単に「それなりの」RIAを構築することができるようになり、さらに高度なアプリケーション開発には、これまで他言語で培ったナレッジのフィードバックがもたらされます。Flash自体も強力なフレームワークが導入されたことで、Flashアプリケーション開発のノウハウが統一化されて行くことになると思います。


すでにベータ版の話もMark Anders(*1)氏のブログであがっているようです。


(*1) Flex2開発チームの中心人物。元Microsoftで、ASP.Net の初期の開発メンバー 2 人のうちの一人。
.NET Framework や、Visual Studio、IIS, ASP などの開発にも携わっていた。

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プロフィール
渡邉真太郎(Shintaro Watanabe)
VBC取締役兼最高開発責任者。1973年神奈川県生まれ。音楽専門学校卒業後メジャーデビュー。アルバム2枚、シングル4枚をリリースする。2000年ブイキューブに就職。Flash、OOP等を独学で学び、ウェブ会議システム「nice to meet you」の開発に従事。
亀崎洋介(Yosuke Kamezaki)
VBC開発部長。1979年東京都生まれ。日本工業大学工学部情報工学科卒。大学卒業後、ブイキューブ入社。デザイナーとして数々のウェブ制作を行う。プログラムも習得し、プログラマーも兼任。ウェブ会議システム「nice to meet you」の開発に従事。
堀内康弘(Yasuhiro Horiuchi)
VBCウェブエンジニア。1978年山梨県生まれ。慶應義塾大学大学院理工学研究科修士課程修了。大学院卒業後、ブイキューブ入社。2004年ムービーを簡単にブログで公開できるサービス「FlipClip」の開発に従事。2005年VBC入社。FlipClip開発責任者としてウェブサービスの開発に従事。
佐藤啓太(Keita Sato)
VBCリッチアプリケーションデベロッパー。1982年青森県生まれ。東京工科大学メディア学部卒。大学在学中にVBCにインターンとして参加、Flashを使ったリッチアプリケーションの開発を行う。2005年4月大学卒業後、VBC入社。現在、主にウェブ会議システム「nice to meet you」の開発に従事。
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