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オープンソースを取り込むオラクル

飯田哲夫(Tetsuo Iida)   2005年10月18日

10月11日、オラクルが、Innobaseというフィンランドの企業を買収したというニュースが流れた。Innobaseは、オープンソース・データベースとして人気の高いMySQLにストレージエンジンを供給している。昨日のZDNetのニュースでは、これをオープンソースへの警戒感の表れではないかと報じていたが、ちょっと違うのではないだろうか。

そもそも、ここ最近のオラクルによるアプリケーション・ベンダーの買収は、データベースのマーケットが徐々にコモディティ化して行くことを見越したものと考えられる。データベース市場が高付加価値マーケットであり続けるならば、あえて困難な企業統合を行う必要はないはずだ。

ゆえに、ローエンドのマーケットがMySQLのようなオープンソース・データベースに侵食されること自体は織り込み済みと考えられ、今回の買収が警戒感の表れであるとは思いにくい。既に十分警戒しているからこそ、アプリケーションレイヤーへ進出していると考えるのが自然だからだ。

今回の買収は、むしろオープンソースを自らの内部に取り込むことで、データベースにおける覇権も手放すつもりはないという意思表示と受け取れるのではないか。Innobaseのような企業を買収することで、間接的にオープンソース・データベースの仕様への影響力を強め、仮にオープンソース・データベースがオラクルを凌駕するようなことになったとしても、それがオラクルには不利に働かないようにする手立てを講じているのではないか、ということだ。

つまり、買収した業務アプリケーションがオラクル・データベースと密に連携してもらいたいのと同様に、オープンソース・データベースにもオラクル製の業務アプリケーションとの相性は抜群であって欲しいのではないかと。どっちに転んでもオラクルは安泰なわけだ。IBMやHPがが自分達のUNIX OSを持ちながらも、LINUXへの肩入れに余念がないのと重なるが、考えすぎだろうか?

※このエントリはZDNetブロガーにより投稿されたものです。シーネットネットワークスジャパン および ZDNet編集部の見解・意向を示すものではありません。

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