2001年にオープンコーラなるものが発売されたのだと言う。その頃の私は、とっても値段の高いソフトウェアを作り上げることに必死で、オープンソースのことなど考えたこともなく、オープンコーラのことも知らなかった。たまたま、こちらのMBAブログを読んでいて、かつてそんなことがあったと知ったのである。
オープンコーラ
なんでも、オープンコーラというソフトウェア会社が、宣伝のためにレシピをオープンソース化したコカコーラをプロモーション用に作ったら、ソフトウェアよりも受けてしまって15万本も売ってしまったのだという。ちなみにライセンスはGPL。
コーラと言えば、コカコーラがマイクロソフトのごとく立ちふさがる領域であり、その決して明かされないレシピのフォーミュラが商用ソフトウェアっぽいのである。それだけに、レシピをオープンソース化したことの意味は、単にオープンソース企業だからということ以上に、ソフトウェア業界全体を映し出した感があっておもしろい。
その後
しかしながら、オープンコーラ社は売却されてしまい、もはや存在せず、オープンコーラのみが伝説として残っている。レシピがオープンソース化され、それが改善され続けたとしても、それをもとに誰かが製造して流通させない限りはビジネスとしては成り立たない。さもなくば、本当に個人が楽しむためのものとなる。
これがソフトウェアであれば、そこには複製コストが掛からないため、オープンソース化されれば広く流通し、その周辺でのビジネスも成立しやすい。そこがソフトウェア産業と他の産業との相違ではないかと思う。つまり、オープンソースという現象は、他の産業ではなしえない価値の共有を可能とするという点で、IT産業の底上げに大いに貢献するものだと言えるのではないかと。
さて、来週5/23日は、Sun Business.Next 2007でOSSのパネルディスカッションに参加します。それにしても、オープンコーラ社、オープンコーラが受けたけど結局ビジネスの方は売却されてしまったところが笑えますね。
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