上達しない英語術

July 21, 2008 12:58 PM
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この歳になると誕生日に大した感慨もないのだが、数少ないHappy Birthdayメールがインド人ばっかりから来るのは妙に気になる。最近、英語を使うといっても英米のネイティブと接することよりも、むしろノンネイティブ、特にインド人が多い。インドは大量のIT技術者を世界へ排出しているので、もはやインドとの取引でなくとも、IT業界だとどこにでも出てくるのがインド人である。故に、IT業界ではインド英語が分からないと苦労するのである。

しかし、英語力も一定レベルまではグイグイ伸びるが、そこからは効果は漸減し、努力はあまり報われなくなる。すると、大して分からなくともなんとかするための技を磨き始めるわけである。そもそも、何故か語学に関しては、相手の言っていることが100%分からないと、つまり文字に置き換えられないと分かった気がしない。

しかし、日本語であっても相手の言っていることなど、まず100%は聞いていない。また、日本語だって、何言ってんだか分からん人もたくさんいる。相手によっては10%くらい理解すれば会話が成立したりするものである。コミュニケーション技法みたいなテキストを読むと、人間のコミュニケーションは80%がノン・バーバル、つまり身振り手振りなどの領域が圧倒的に大きく、言葉による部分というのは実に小さい。なので、そこだけを極端に気にすると、どんなに言葉が正確でもコミュニケーションは成立しないのである。

私も過去に何人か、どうしようもないくらい英語が下手なのに、間違いなくコミュニケーションが成立しているのを見て驚いたことがあるが、言葉に拘りすぎないことがポイントなのだろう。私の場合、最初に仕事を一緒にした外国人が生粋のインド人だったので、自分の好き嫌いに関わらず、どうもインド人とノン・バーバルで影響を受けてしまったのかもしれない。

インド英語も慣れると結構わかるもんですが、そこは彼らの気質(ノン・バーバル)の理解がやっぱり重要なのだろう。IT業界にいるならば、やっぱり一度はインドに行かないとね。

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プロフィール
飯田哲夫(Tetsuo Iida)
電通国際情報サービスにてビジネス企画を担当。92年、東京大学文学部仏文科卒業後、不確かな世界を求めてIT業界へ。金融機関向けのITソリューションの開発・企画を担当。その後ロンドン勤務を経て、マンチェスター・ビジネス・スクールにて経営学修士(MBA)を取得。知る人ぞ知る現代美術の老舗、美学校にも在籍していた。報われることのない釣り師。
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