IP-PBXとIPテレフォニーシステム (2)

October 6, 2005 10:00 AM
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 今日はIPテレフォニーの話から少し脱線して、なぜタイトルを「IP-PBXとIPテレフォニーシステム」にしたのかをお話ししたいと思います。

 IP-PBXの意味は知っている方も多いと思いますが、「IP対応のPBX」という意味です。では、PBXの意味は何かというと「Private Branch eXchange」の略であり、日本語にすると「構内交換機」となります。これは、「(ある1つの)構内用の電話交換機」という解釈ができますので、アバイアのIPテレフォニーのコンセプトとは異なります。

 前号で説明した「DEFINITY」という従来型のPBXとして販売していた製品に関しては、IP-PBXと呼ばれることに異議はないのですが、2001年に発表したIP600という新しいアーキテクチャを採用したシステムには、似つかわしくない呼び方でした。なぜなら1つの構内を飛び越えて(それこそ日本を飛び越えて)、複数の拠点を1サーバでサポートする画期的なコンセプトを持っていたからです。したがってIP600という製品の正式名称は、「IP600 Internet Protocol Communicatons Server」に決定しました。

 個人的には「PBX」ではなく「サーバ」とさらっと呼んでしまうことが、逆に悪いイメージとならないかと当時は危惧しましたことも事実です。なぜなら交換機とサーバという言葉を比較した際に、サーバのほうが信頼性が低いように感じられたからです。しかもネットワークはTDM型ではなく非同期のIPネットワークを活用しますから、なおさらです。実際、その当時は「企業が使用するインフラ機器として、使い物になるのかいな」と冷静に見られていた方が、大勢いらっしゃったかと思います。

 今では、アバイアはIPテレフォニーという言葉を使用しています。ただしこれもテレフォニー(電話)という言葉はあまり似つかわしくないようにも感じます。なぜならEメールを音声で読み上げたり、インスタントメッセージをサポートしているシステムは、テレフォニーという言葉では括りきれなくなっているからです。

 このように、メーカーの人間は、製品への思いも相まって言葉の使い分けにこだわってしまうところがあります。しかしその一方でIP-PBXと言ってしまった方がユーザーの理解が早く、その言葉を使うことも多々あります。

 タイトルの意味も説明できたので次回からはまた元のお話に戻りたいと思います。

(橋村信輝)

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プロフィール
安藤靖(Yasushi Andou)
日本アバイアメジャーアカウントセールス取締役事業部長。1995年日本AT&T(現アバイア)に入社。以後、一貫して大規模コンタクトセンターの営業に従事。現在はメジャー・アカウント(主要顧客)に向けてIPコンタクトセンターの導入をすすめる。
加藤浩明(Hiroaki Kato)
アバイア・インク、グローバル・サービス・オペレーション部門、ディマンド・ジェ ネレーション・ディレクタ。前職では大手商社にて通信事業者向け通信設備の輸入・ 販売・保守サポートなどに従事。日本アバイアに入社後日本における事業開発を担当 し、2007年2月から、米国本社に出向中。需要開拓のための中長期的な戦略策定に従事。
高橋寿也(Toshiya Takahashi)
日本アバイアシステムエンジニアリング部部長。世界的に最も注目されているユビキタスそしてVOIP技術。昨今ではIPテレフォニーそしてIPコンタクトセンターの2本柱でコスト削減や業務効率向上についての提案を実施。
加瀬健(Takeshi Kase)
日本アバイア マーケティング部部長IT企業のマーケティングにかかわること約20年。アバイアではFIFAワールドカップのビックイベントを経験。現在はIPテレフォニーのマーケティングに力を注ぐ。
橋本健(Ken Hashimoto)
日本アバイアコミュニケーション・ソリューション&インテグレーションコンサルタントエンジニア。通信事業者で法人向け通信インフラ構築に関するプロジェクトマネージメントを経験後、アバイアへ入社。技術サポートを担当後、現在はコンタクトセンターのアプリケーションに関する導入とコンサルティングにあたる。
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