ITIL Manager日本語試験

2006年12月06日 16:49
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2005年後半からパイロットで行われていたITIL Manager の試験も2006年の夏から正式に実施されています。従来は、外人講師で、英語のテキストで、英語の試験に対応していました。
日本CAでは、日本語試験の正式実施に伴い、日本人講師が、日本語のテキスト、演習課題、模擬試験を実施いています。Managerのコースは、まずオリエンテーション半日間を実施した後に、サポート5日間、デリバリ5日間、さらに試験対策をサポート1日、デリバリ1日を行っています。受験まで入れるとおよそ2.5ヶ月から3ヶ月という長期計画での対応となります。

日本CAでは、ITIL Manager のコース提供は、現在まで4回の実績があります。また日本人講師のみで2回実施しています。その中で、皆さんが講義を受ける上で、また試験の解答を記述する際に重要な点を3点指摘したいと思います。

1.ITIL関連用語の使用
課題に答える際に用語はITILで使用することを推奨します。ファウンデーションで目指した、“プロセスに関する定義と用語を共通に使用することができる”という基準は満たされていることをアピールしてください。会社内やグループ会社で使用されている言葉に基づいて解説、解答を記述すると、一般にITILを理解している人には通じないとみなされます。受験者は以下のことは知識レベルとして、理解している必要があります。
・プロセスの定義・入力・出力・関連用語
・プロセスのKPI(重要評価指標)
・プロセスのCSF(重要成功要因)
・プロセス間の関係
・プロセスの導入手順
・継続的プロセス改善プログラム

2.ケースの適用
ITILの試験は、単に知識がどの程度あるかを判定する試験ではありません。受験者が、ITILの知識を活用して実際のコンサルタントや、社内への導入ができる力量があるかどうかを判断するためのものです。したがって、受験の際には、ある会社を課題として想定した“ケース”が使用されます。このケースは本番の試験の2週間前に各受験者に届くように準備されています。その2週間で、ケースの記述された会社の現状を把握し、課題の分析をしておく必要があります。記述に関しては、設問をよく見て、具体的なケースで述べることを要求しているものについては、ケースを引用して、どのような課題が、どの様にして解決されるかを記述する必要があります。
コース内では、演習課題用のケースを使用しています。一般的な知識をきちんと適用して解説できる必要があります。

3.ビジネスの視点
この第3点が、最もハードルの高いところです。演習や課題でも重視しているのは、解答者の視点です。技術者の視点としては、受講者の方々はすばらしい回答をすぐに記述できるようになります。しかし、受講者に求めているのは、シニアコンサルタントの立場なので、相手は経営者なのです。経営者が最終判断を下すのに、ITサービスがいくら便利になること、システム部門が改善されることを強調しても、それは方向が違いますよ、ということです。会社のビジネス、利益に如何に貢献できるかを述べることができてこそ、ITILの導入のメリットであり、継続的改善を組織の文化として定着させることが最終の目標なのです。それらとの関連付けがきちんとできる解答でなければ、シニアコンサルタントとは見なされないということでしょう。

今までは、試験が英語であることから、日本の受験者の合格率が、他の国々に比べて低いということが言われていました。しかしながら、日本語化されても、依然として合格率が高くはなっていないのが現状です。その要因として以下のことが考えられます。
・論述式の試験記述に慣れていない
・結論を明確にした、論旨展開が不得手である
・試験問題の読み込み、分析が不足している
・ITサービスとビジネスの関連に言及していない
といった視点が不足しているということは、今まで講習をやってきた中で、実感しています。

ITILのManager試験は学習時間に依存した傾向があることがわかっています。合格者の平均勉強時間は280時間といわれています。ざっと、300時間が目標というところでしょうか。このうち、96時間はコースと受験対策講座でカバーされますので、残りの約200時間をどのようにして捻出するかが結構大変なのです。2.5ヶ月間というと、約75日間ですが、毎日平均2.6時間を、仕事をしている毎日の中でひねり出すのは結構大変です。

今まで受講された方々からいただいているお言葉は
・コンサルタントの実力が身についたと思う
・実践が楽しみ
・ITILは知識でないことがわかりました
・講習中にいろんな経験者とコミュニケーションできて良かった
・きつかった

などがあります。

日本CAでは、大阪でITIL Managerコースを開催することになりましたので
その概要をご案内いたします。
オリエンテーション:2007年1月29日(月)
サポート講座:2007年2月19日(月)〜2月23日(金)
デリバリ講座:2007年3月5日(月)〜3月9日(金)
サポート試験対策:2007年4月5日(木)
デリバリ試験対策:2007年4月6日(金)
試験(サポート):2007年4月19日(木)
試験(デリバリ):2007年4月20日(金)

詳細は日本CAの研修サービスをご覧ください。

今までにManagerを取得いただいた方々の中には、会社の業務以外にも、itSMFの分科会、Managerの試験採点、ITIL関連の書籍出版等でもご活躍いただいている方々がたくさんいらっしゃいます。是非、この大阪で実施される機会に、関西方面の方々の参加をお待ちしております。それでは、大阪でお会いできることを楽しみにしております。

*ITILならびにitSMFは登録商標です。


前田 隆

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前田隆(Takashi Maeda)
日本CA 研修サービス部 マスターインストラクタ。 ITIL Foundation資格取得者を1500名以上を教え、プラクティショナコースおよびマネージャコースの講師も担当。
木村泰介 (Taisuke Kimura)
日本CA マーケティング部にて、運用管理製品やITIL関連ソリューションの販売推進を担当。製品やソリューションのセミナー、営業資料の企画などを行う。
榎本浩(Hiroshi Enomoto)
日本CA マーケティング部 CA入社当時はメインフレームのプリセールス・導入作業・サポート業務などを担当。その後、オープン系のプリセールスを経て、現在のマーケティング業務に就く。
芝村龍太(Ryota Shibamura)
日本CA ソリューションコンサルティング部 シニアコンサルタント。 セキュリティ、システムマネジメント分野を主としたソリューション企画、提案、コンサルティングを担当。現在は主にITIL関連ソリューションの提案、実装コンサルティングを行う。
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