情報ブロードキャスト メディアの行く末

2007年12月07日 12:13
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先週末、Microsoft BI Conference を無事終了しました。お台場という寒くて不便な場所にも関わらず、大勢の方にお越しいただき、また最終セッションまで残っていただき、誠にありがとうございました。ZDNETさんも今回はしっかりとした記事を書いていただいてありがとうございます。複数のメディアに掲載いただきましたが、一様にポジティブな記事で、大変うれしい限りです。しかし、製品発表会という最大の山場を過ぎて、ようやく落ち着けるかと思いきや、私がイベントから解放されるのを待っていた社内外の方から山のように仕事が ・・・ なんだよ、もっと忙しくなったじゃないか。年内はあきらめるしかなさそうです。
さて今回はメディアのお話。といってもZDNETさんはじめとするインターネットメディアではなく、地上波テレビのことです。

最近地上波テレビ番組の質が低下しているように思うのは、気のせいなのか歳のせいなのか?特に意味のない言葉を連発するコメディアンの面白さを理解できないのは歳のせいかもしれません。でもそれだけじゃなく、ニュースにしてもスポーツ中継にしても、なんだか薄っぺらな感じが気にかかるようになってきました。核心に切り込む質問力がなく 「・・・と言われていますが。」 って質疑応答の主導権を簡単に放棄してしまうインタビューアー。実業に就いたこともない左翼系キャスターが無責任に言葉をばらまいている、もはやバラエティとしか思えないニュース番組。先日バレーボール中継、ひどかったです。国際試合なのに変な DJ みたいなのがスピーカー音声で応援していいのか?フィギュアスケート中継もひどかったなあ。アナウンサーが気持ち悪いポエムのようなキメキメ台詞の大安売り。カメラワークも最悪、スケートなのに足元映さないで顔アップ、100年に1度の超天才フィギュアスケーターに対して大変失礼極まりない。国際映像と比較すると余計にその間抜けさが際立ちます。なぜにこんなにも低いクオリティが許されてしまうのでしょう?

民放はスポンサーの圧力を受けます。スポンサーは視聴率に対してお金を払うわけで、つまりその低レベルの番組は、視聴者が求めているものだということになります。では視聴者のクオリティが低くなったのでしょうか?
かつては、地上波テレビが最新の情報を効率的に伝える最有力メディアでしたが、ネット上の情報量が増えるに従って、その優位性が薄れました。今やニュースの 「新さ」 や 「解釈の多様さ」 は、時間と場所に制約されるテレビに求めなくなり、「エンターテイメント性」 に存在意義を見出すしかなくなった。しかし、ケーブルテレビやVODなどが普及すると、専門性や適時性ではかなわなくなる。それに画質を気にしなければ YouTube で様々な映像情報を入手できますし。結局地上波テレビはできるだけ多くの人がひとまず楽しめそうなレベル感に落ち着く意外に手はなく、くだらないものばかりが残ることになったのでしょう。インターネットが殺したのは新聞などの活字メディアではなく地上波テレビのようです。活字メディアには地上波テレビよりも受け手にも作り手にも時間が与えられており、よりクオリティを追求することでネットとの共存の道が開けます。地上波テレビは共存というより棲み分けるしかない。

すると、地上波デジタル放送に移行する価値ってどのぐらいあるのでしょうかね?都市部ではケーブルテレビが普及してきていますし、衛星チャンネルだってある。私自身、最新ニュースの情報源は主にインターネット、家ではテレビを見ますが、たぶん 9割がたケーブルですね。よく分かっていない司会者が無理やりコメントするような報道バラエティを 1時間我慢して見るぐらいなら、時間や場所に制約されないインターネット上のニュースサイトを非同期に眺めていったほうが効率的。新聞社系なら左から順に朝日、毎日、日経、読売、産経でしょうか。それぞれどういう立場の人たちなのかを理解した上で見れば、より真実に近づけます。大きなニュースならば海外サイトもチェック。

今や情報はあふれるほど存在しており、受け身の姿勢では正しい判断や意思決定はできません。情報は意識して 「取りに行く」 時代なのです。個人も組織も、これに抵抗する術はありません。夜10〜11時台の報道バラエティでいまだにご贔屓のキャスターの一言にフムフムうなずいているあなた、そろそろ気をつけたほうがいいですよ。

米野宏明@マイクロソフト

※ 本エントリーの内容は筆者個人の見解に基づいており、マイクロソフトの見解を示すものではありません。


追 記

センシティブな話だったようで、いくつかコメントをいただいたので、それに関連して私見を追記します。本ブログのテーマにも関わりますが、真実は経験した者にしか分らない、と思うのです。だから報道に携わる者にはその経験を言葉で視聴者や読者に伝える義務があると思うのですが、上述のニュースや中継はその逆を行っています。悪意なのか無理解なのかはわかりませんが一部を抜き出して誤解を与えるような報道姿勢、プロの視点や現場の感動を伝えることなく映像や言葉の技術だけで飾り立てる中継に嫌気がさしている次第です。
ちなみにコメントいただいたスケーターの件、GPファイナルに出場する日本女子選手を指していますが、私は縁あって 4度、現物の試合を観ました。テレビではなかなか伝わらないのですが、スケーティング技術がほかの人と比べて桁違いに高いことが、現場にいれば素人目にも分かります。その凄さを伝えたくて 100年に 1度と書きましたが、実際にその可能性はかなり高いと思いますよ。なのに ・・・ 本題はこちらですが、全身で表現しているのに足元アップ、顔アップ、口を開けばトリプルアクセル。ケーブル テレビで国際映像を見たり海外放送の解説を聞いたりしてみると、日本のテレビ局の中継があまりに稚拙すぎて恥ずかしくなります。。。

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プロフィール
米野宏明(Hiroaki Komeno)
マイクロソフトのBI関連製品担当プロダクト マネージャ。慶應義塾大学商学部 卒業後、直接金融時代の到来を予期して証券会社に入社するも、時代が早すぎた ようで3年で挫折、手に職をつけるため一念発起してITベンチャーに転身。デー タベース製品の営業、マーケティング、SEと幅広く経験するも、当該製品の開発 元が買収されたことをきっかけに諸事情あってやむを得ずマイクロソフトに移籍。 チャネルマーケティング、コンサルティング営業を経て現在に至る。経産省認定 テクニカルエンジニア<データベース>。日本CFO協会主任研究委員。
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