「SIerは一切使わず、100%自前で構築」

July 29, 2007 07:30 PM
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先日、ある中小企業のIT担当者の方とお話をする機会がありました。

そのお客様はASPのサービス事業をされているのですが、サービスインフラに関しても、社内システムに関しても「SIerは一切使わず、100%自前で構築」しているのだそうです。

勿論、優秀なエンジニアスタッフがいてからこそ実現できているのですが、そのお客様は併せてこう言い切りました。

「自前で構築したほうが必ず安くできるからです」と。

つまり、SIerが入ると必ずシステムの中にどこかしらBlack Box(ユーザーでは解決できない部分)ができてしまい、結局はランニングコストがかかる、のだそうです。「何かトラブルがあった場合も、自社で理解しているシステムであれば、自己責任でいわば自分自身で問題を特定し、却って早期に対処できる」とおっしゃっていました。

素晴らしいと思います。日本のお客様でこの視点をもってIT企画に取り組んでいるユーザーはまだまだ少ないですね。

さらには、こう付け加えられました。

「ASPサービスインフラのほうにできるだけエンジニアリングリソースを投入したいので、社内システムはなるべく簡易な運用ができるものにしたい。そうすると華美な機能や過剰な設備にはなるはずもなく、自ずと、自社で理解・構築・運用できるシンプルなものになるのだそうです。

そして「弊社が低コストで安定したASPサービスインフラを提供できれば、それがASPを利用するお客様の優位性にもつながります。」とも。(うんうん、と、頷けますね)

その後、オープンソースと商用ソフトウェアの使い分けなど、内容が深く含蓄に富むいろいろなお話を聞くことができました。いずれこのオープンソース関連のテーマではBlogに書くつもりです。

自立していて、高い技術力を持つIT部門の方のお話を聞くと本当に清清しい気持ちになれます。
メーカーとの役割分担もはっきりしていて、非常にいい関係が築けると改めて認識しました。

そしてDIYの方向性は決して間違ってはいないのだと確信しました。

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プロフィール
布谷恒和(Tsunekazu Nunotani)
デル アライアンス&ソリューションズ部マネージャー。国内大手システム・ベンダーでのプリセールスSE、外資系ハードウェア・ベンダーでのマーケティング職を経て、2002年にデル(当時、デルコンピュータ)に入社。企業向けのソリューション・マーケティングとアライアンスを担当。各種ソリューションの企画・開発、営業支援、セミナーでの講演など幅広く従事。顧客向け機関誌「Dell Insight 日本語版」編集長も兼務。特にx86仮想化技術を専門分野とする。
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