オープンソースは企業ではない。ブランドでもない。プロセスだ(ZDNet UKのCEBitフォトレポートに、Linuxペンギンの写真が掲載されていた。マーケティングという面では、オープンソースは確かにちょっと物足りない)。
大半のアメリカ人が、すでに多数のオープンソースを使用している。家庭用ルータにLinuxが搭載されている場合もあるし、デジタルビデオレコーダー「TiVo」もGoogleもLinuxを用いている。「Firefox」などのWindowsプログラムだって、オープンソースだ。
「BusinessWeek」誌の記者Sarah Lacyのようにビジネスの動向を追いかけている人々にとって、これはちょっとした問題であるようだ。日常生活でオープンソースの商標を見かけることがほとんどないために、その実態が見えてこないとLacyは言う。ビジネスやその利益について記事を書く人々は、実態が見えないと不安になるものなのだ。
だがそんな必要はない。オープンソースは、基本的な技術が普遍化し、だれもがそれを利用して何かを開発するようになるまでのプロセスだからだ。インターネットは今では基本である。多くのソフトウェアの機能も同じだ。こうしたリソースを共有して、わたしたちは付加価値の高い複雑なサービスを開発している。
ソフトウェアにとってのオープンソースは、ハードウェアにとってのムーアの法則とよく似た存在だ。基本的な必需品の価格を限りなくゼロに近づけるのである(インストールとトレーニングにはコストがかかるが)。そして人々は、それを土台にモノを作る。
基礎が固まれば、そのほかの部分はあっというまに進化する。高度に抽象化することも、特定の分野に狙いを定めて具体化を極めることも可能だ。
基本技術をだれもが利用できるようになった場合、勝ち残るのはそうしたツールを自在に活用できる人々である。21世紀の経済は、こうして成長していくのだろう。
(Dana Blankenhorn)
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