本ブログでは、ソフトウェア以外の事物に適用されたオープンソースプロセスの例を紹介することを、テーマの1つとしている。
今回は、「Nature」誌の取り組みを紹介しよう。
投稿論文を数名の専門家に送付する代わりに、同誌は「Movable Type」を利用してみずからのサイトに論文を掲載し、コメントを募集するようにしている。これと同時に、ピアレビュー(同輩の専門家による論文の事前査読)についても、公開議論を行っている。
わたしが見たかぎりでは、どのコメントも、政治関係のサイトなどによく投稿されている「ばからしい」と決めつける類のものとは一線を画しており、非常に説得力があった。
もちろん、こうした取り組みの有効性は、どのレベルまでを「ピア」と認めるかによって変わってくる。ピアはもともと、英国貴族の階級を指す言葉だ。一般的な学術出版界では、発表前の論文を精査する、論文執筆者と同等の知識を持つ人々のことをピアと呼んでいる。インターネット通信形態の一種である、ピア・ツー・ピアも忘れてはならない。こちらは特に何の資格も必要なく、単にIP接続ができればよいだけだ(そのほかにも、じっと見るという意味の動詞のピアや、周囲からのプレッシャーの意があるピアプレッシャーなどが挙げられる)。
とにもかくにも、どのピアを信頼すべきかという問題がオープンソース時代には重要になるということだ(今回の記事は、Chris Anderson氏のブログ「The Long Tail」からヒントを得て書いた。詳しくは同氏のエントリを参考にしてもらいたい)。
ピアが増えれば増えるほど世の中は楽しくなると思うのだが、どうだろう。
(Dana Blankenhorn)
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