「ボランティアのハッカー」がオープンソースの活性化に一役買っているという、Red HatのバイスプレジデントMichael Tiemann氏の8月頭の発言が、いまだに人々の耳目を引いている。
同氏の主張には、わたしも同意できる部分がある。ボランティアは、オープンソースプロジェクトの発展に大きく貢献している。プロプライエタリとGPLの中間的な性質を持つライセンスを、わたしは「オープンソース風ライセンス」と呼んでいるが、ボランティアが存在しているからこそ、企業はこうしたライセンスを提供できるのだ。ボランティアは技術革新を促し、互いにサポートを提供しあう。ボランティアは、オープンソース企業の中核を担っているのである。
人々は、「ハッカー」という言葉に引っかかりを感じているのだろう。もちろんTiemann氏は、いい意味でこの言葉を使ったはずだ。そもそもハッカーとは、余計な部分のない最低限のコードで最大限の効果を発揮する、精緻かつ簡潔な「すぐれた仕掛け」を愛する人々を指していた。
しかし、オープンソースに対する支持と不支持の間で揺れる企業人たちにとって、ハッカーという単語は刺激が強すぎた。彼らにしてみればハッカーは犯罪者であり、あるいは少なくとも、特許や著作権といった知的所有権を無視する不届きな輩のことなのだ。さらに言うと、ポケットプロテクター(いわゆる「オタク」たちの愛用品と考えられている)を身につけた、若くて未熟な高校生のオタクといったイメージも抱いているはずである。
Bill Gates氏のような現代コンピューティングの偉人たちも、初めはポケットプロテクターを身につけた高校生オタクだったことは、この際忘れよう。問題になるのはイメージだ。オープンソースが本来味方に付けねばならない、少々時代遅れの中間管理職の大半が、そうしたイメージを持っていることが問題なのだ。
多くの企業において、オープンソースはいまだに政治的なトピックとして扱われている。ハッカーという単語を口にしたことで、Tiemann氏ははからずも反対勢力を力づけてしまった。John Ribiero氏が執筆したTiemann氏のインタビュー記事は、今もウェブ上で公開されている。
Tiemann氏がこのブログを読んでいるのなら、ぜひわたしに連絡してもらいたい。手紙をくれるなり、コメントしてくれるなり、間接的に意見をくれるなりすれば、ここであなたの真意を明らかにできるのだが。
(Dana Blankenhorn)
※このエントリはZDNetブロガーにより投稿されたものです。シーネットネットワークスジャパン および ZDNet編集部の見解・意向を示すものではありません。
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