「Open Office」は、オープンソースプロジェクトの中でも最も人気の高いものの1つだ。ユーザー数は500万人を超え、10以上の言語がサポートされており、Microsoft「Office」の主要機能のほとんどを(無料で)提供してくれる、実にすぐれたプロジェクトである。
ところが、テンプレートおよびクリップアートを一般から募り、優劣を競う大会の参加者は、雀の涙ほどしか集まらなかった。
Open Officeの文書化プロジェクト共同運営責任者を務めるGerry Singleton氏は、同大会の参加締め切りを11月1日ごろまで延期するつもりだという。
「家計簿用のテンプレートといった、日常で使える便利なアイディアを求めている。金融機関から返却された引き落とし済みの小切手を、自分で振り出した小切手と照合できるテンプレートなどもよい。だが、そうした作品はまだ寄せられていない。断片的なテンプレートはいくつか集まったが、完成品と呼べるものがないのだ」(Singleton氏)
OpenOfficeは無料かつオープンソースのソフトウェアであることから、ユーザーコミュニティからフィードバックを得るのも、またその反対も難しいと、Singleton氏は言う。「技術的な部分で貢献してくれる人は一握り」で、大半のユーザーは高い報酬を得られる自分の仕事にかかりきりなのだ。wikiを採用したとしても、不具合につながる不適切なアイディアばかりが集まって、結局はソフトウェア自体が罪をかぶるはめになるかもしれない。
これこそまさに、オープンソースが直面している最大の問題である。支援を求め、人々の貢献を振るいにかけて適切なものだけを選び取り、ほかの多くの人が利用できるようにこれを配布するというのは、実に手間のかかる作業だ。プロプライエタリ企業では、専従のスタッフを雇い一連の作業に当たらせているが、オープンソースにその真似は出来ない。
オープンソースのこうした側面は、その息の根を止めるアキレス腱に、最大の弱点になるのだろうか。いつもなら読者のコメントは大歓迎だが、今回ばかりは、コメントよりもOpen Officeに手を貸す方を先にしてほしい。わたしの杞憂が杞憂で終わるように。
(Dana Blankenhorn)
※このエントリはZDNetブロガーにより投稿されたものです。シーネットネットワークスジャパン および ZDNet編集部の見解・意向を示すものではありません。
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