インターネットで出回り、ヒットしたビデオの中でわたしが覚えている最初のものに、現在はMicrosoftの最高経営責任者(CEO)となったSteve Ballmer氏がステージ上を駆け回っては、「開発者、開発者、開発者」と連呼するというのがあった。
実際のところ同氏のこの発言は、非常に重要なポイントを衝いていた。とりわけエンタープライズ分野において、独立系ソフトウェアベンダー(ISV)や付加価値再販業者(VAR)は、いまだにMicrosoftの成功の鍵を握る存在だ。
これまでオープンソース界には、ISVやVARは存在していなかった。ISVやVARばかりでなく、いかなる存在も派生してこなかった。これは、オープンソース運動の神髄が自己組織という概念にあるからだ。
だがついに、ISVやVARと同様の働きをする組織が生まれようとしている。米国時間2月15日から始まる「LinuxWorld」でデビューする予定の、Open Solutions Alliance(OSA)がその組織だ。OSAの結成に貢献した、JasperSoftの最高技術責任者(CTO)Barry Klawans氏によれば、ISVは1万ドル、VARは5000ドルの入会費を支払うことになり、OSAは彼らが「ソリューションを作り上げる」ことを期待しているという。

「われわれは、ビジネスレベルでのオープンソース普及に取り組んでいく。多くの顧客とオープンソースアプリケーションについて話し合い、どのようなことが可能になるのか提案していきたいと思っている」(Klawans氏)
同氏はさらに、「われわれのメンバーには、垂直市場向けの見本市でOSAの代表を務めてもらうよう、依頼するつもりだ。その際は、自社のソフトウェアばかりを宣伝するのではなく、ほかの技術を利用したソリューションの話もしてもらう」と話した。
マイクロソフトの中央集権的な組織体制とは異なり、ここでは自主性が重んじられている。「入会費に加え、組織の活動に業務時間の20%を費やすことも要請していく。一部のメンバーは、マーケティングや互換性強化などの取り組みにすでに力を尽くしてくれている」(Klawans氏)
OSAの関係者がBallmer氏を真似て壇上で踊るつもりなら、すべては聴衆のリアクションにかかっていると忠告しておこう。まず第一に、聴衆の心をつかまなければだめだ。そう、開発者、開発者、開発者がひしめく聴衆の心を。
(Dana Blankenhorn)
※このエントリはZDNetブロガーにより投稿されたものです。シーネットネットワークスジャパン および ZDNet編集部の見解・意向を示すものではありません。
- 前のエントリー: M・フルーリ氏、レッドハットを去る
- 次のエントリー: オープンソースを牽引するのは政治か、それとも経済か
「ZDNet.com オープンソースブログ」 のバックナンバー
-
真の「オープンソース候補」はだれか?
ブログサイト「Vanduska」は、バラック・オバマ氏こそが“オープンソース候補”だと論じている。 同サイトが引用している、Googleによるオバマ氏へのインタビューによれば、イリノイ出身の同大統領候補は、ネッ... -
L・トーバルズ、マイクロソフトの「特許恐喝」を一蹴
-
OpenOfficeよ、友の手を取れ
-
胸襟を開く時代
-
マカフィー、オープンソース訴訟への懸念を牽制
- ZDNet.com オープンソースブログ 一覧へ »
ZDNet Japan Essential Topic
-
【おススメのIT求人情報を掲載中!】
業界を代表する各社のインタビューも公開中 -
ERPは企業の期待に応えたか?
ERPの導入に迷われている方はこちらへ
企画特集
-
あの開発者の仕事が早いのはなぜ!?
C/C++の開発を効率化する究極のツールはこれだ! -
これからのERP・CRM・SFAの姿とはー
種類・提供形態・価格の多様化で選択肢が広がっている -
REAL IT COOL PROJECT
地球環境にやさしいITプラットフォームを目指して -
情報大洪水時代を生き抜くソリューション
最新の企業内検索ツールでビジネスプロセス改善 -
ビジネスでも使えるスマートフォンアプリ
オンでもオフでも使える!充実のアプリケーションを紹介 -
次のキーワードは、SOIとITFM
カスタムメードのグリーンITのススメ -
グリーンデータセンターの新潮流
GreenITの国内外の今の動向がわかる! -
ネットビジネスの変遷とサーバ管理の変化
CNET Japan編集長が聞く、アウトソーシングの有効性 -
価格から質へと変わるアウトソーシング市場
多様化ニーズに応えるマネージドサービス -
日々のルーチンワークを自動化する方法
JP1での業務自動化 → コスト削減+企業力アップ -
17年ぶりに進化したファイアウォール
750以上のアプリケーションを識別してブロック -
二度手間とミスばかりのデータ管理は嫌だ!
Webデータベース「働くDB」でカンタン業務改善! -
日本企業が抱える3つの課題とは?
それに答えるインフォアのソリューションを紹介!! -
大規模システム対応のホスティングとは
SNSや動画共有サイトにも活用されています! -
なぜ、ERP 導入は敷居が高いのか?
【事例】マイクロソフトのERPによる日本の商習慣対応 -
所有から利用へ。拡大するiDC市場
サービス開始から12年!信頼のさくら -
ERP,CRMのレスポンスの遅さを劇的改善!
リバーベッドのWAN高速化を徹底レポート -
エンタープライズサーチ特集!
ConceptBase、SMART/Insight、Accela BizSearch -
メーカー型番で選べる専用サーバ
料金改定!よりお求めやすい価格に! -
レプリケーションによる災害復旧対策!
日本CA ARCserve Replication -
運用管理こそ業務の背骨
メール・情報共有をシステムダウンから守る運用管理 -
MicrosoftもOracleもDWH市場に参入!
3年間で40社以上への国内納入実績を持つ強みを解説
-
マルチコア – インテルがどのようにそれを機能させ重要なものにしているか
2008年11月4日 -
マルチコアの考え方で設計を始める時期は早すぎることはない
2008年11月4日
