Eben Moglen氏が、Free Software Foundationの役員メンバーから降りることを自身のブログで明らかにした。
Moglen氏が辞任を決意したということは、同氏が統括していた「GPL v.3」のドラフト第3版が肯定的な評価を受け、ほとんど手直しの必要がなくなったことを意味している。
ディスカッションドラフト3のリリースは、わたしが心から願っていたとおり、温かい歓迎を受けている。今のところ、とげとげしい非難の声はMicrosoftやその取り巻きからしか上がっておらず、十分に想定の範囲内だ。われわれはディスカッションドラフト3を最終ドラフトのつもりでリリースしたのだが、予想どおりにこれが最終的なGPLv3となりそうである。
Moglen氏は今後、ニューヨークのコロンビア大学で本職の教授としての仕事を全うし、フリー/オープンソースソフトウェア(FOSS)開発者に法的なサポートを提供するSoftware Freedom Law Centerの活動にも積極的に関わっていくという。
Richard Stallman氏がフリーソフトウェア運動におけるカール・マルクスなら、Moglen氏はエルンスト・エンゲルとして歴史に名が残るだろう(念のため言っておくが、過去の偉人にたとえることでわたしは両者を称えているのである)。
Moglen氏の個人サイトに列挙されている著書の数々――「Freeing the Mind: Free Software and the Death of Proprietary Culture」「The dotCommunist Manifesto」「Anarchism Triumphant: Free Software and the Death of Copyright」――を見れば、このたとえがあながち間違いではないことがわかるはずだ。
Stallman氏とMoglen氏が関与した仕事の資本主義的な面を考えれば(GPL v.3はれっきとした「契約」である)、あるいはトーマス・ジェファーソンとジョン・アダムスになぞらえてもよいかもしれない。
マルクスと結びつけて、むしろグルーチョ・マルクスとチコ・マルクスなのではと見る読者もいるかもしれないが、それはそれで納得できてしまう(大金を稼いだことから、Eric Raymond氏はさしずめハーポ・マルクスで、Jonathan Schwartz氏はガンモ・マルクスだろう)。
(Dana Blankenhorn)
※このエントリはZDNetブロガーにより投稿されたものです。シーネットネットワークスジャパン および ZDNet編集部の見解・意向を示すものではありません。
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