ベンダーの敵は我らの友

May 14, 2007 04:09 PM
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 Howard Anderson氏が「Computerworld」サイトの記事の中で、オープンソースはベンダーにとって最悪の存在だとぶちあげている。

 確かに、その通り。ベンダーはこれまで何十年間にもわたり、コンピュータ界の王として君臨してきた。だが、オープンソースがそうした市場の原理を変えてしまった。

 オープンソースのせいで、ベンダーは顧客との関係における力をそがれた。優秀な従業員に対する支配力も、オープンソースの興隆によって失われつつある。今や彼らは社内にいなくても、企業が販売していたものの開発を続けることができるのだ。

 これがオープンソースの概念なのである。

 市場におけるあらゆる関係は二極化しており、そのうち一方は他方を支配する立場にいる。消費者としては、ベンダーが彼らに対して持ち得る支配力をなるべく抑えたい。こうした力関係は、コンピュータ業界で特に顕著だ。また企業の社員は、給料ばかりでなくワークスタイルに関しても、企業に対する交渉力を強めたいと考えている。

 これまで企業は「知的財産」を活用して、これらの事象についての恐怖心を和らげてきた。消費者や社員の成果は自分のもの、というスタンスを採ってきたのである。

 だが、これははたして正当な行為なのだろうか。企業はいったいどんな根拠があって、一個人が社員として生み出した成果を吸い上げられるのか。ベンダーはいったいなぜ、消費者が購入した機器を制御し続けようとするのか。

 経済的な関係はこのようにあるべしという考えが広まったのは、新しいものを創造するために人々が団結する必要のあった、19世紀後半の大量生産時代のことだ。こうした団体はやがて個人としての法人となり、人々が作り上げたものに対する所有権を主張するようになった。

 王様でいるのは、実に気分がよかっただろう。

 しかしながら、現在の市場は従来の枠組みには縛られない。特許や著作権は、企業の所有物ではなく、個人の権利であると認識されるようになった。またオープンソースは、所有権を共有すれば、以前よりはるかにすぐれた発明が可能になることを証明して見せた。

 ある人々にとっては、これはまるで革命か農民一揆のようなものに思えるだろうが、そうではない。単純に、もはや王の存在を必要としなくなった、新たな市場の現実なのである。これぞまさに、自由主義者アダム・スミスが提唱した世界そのものなのだ。

(Dana Blankenhorn)

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