ここ数カ月間、Web 2.0が大きな話題を呼んでいる。だが、このような盛り上がりが、実際のビジネスにどれだけの価値をもたらすのだろうか?
現在のところ、Web 2.0はビジネスにあまり大きな価値はもたらしていないだろう。これまでたくさんの技術が現れては消えていったことからすると、われわれも2006年の今頃は他の話題を追いかけているかもしれないと考えられる。だが、消費者に広く受け入れられた技術の多くは、その後、企業の分野に広がっていったことも確かだ。1980年代のPC革命や、1990年代のインターネット革命がその好例だ。
Googleの地図表示サービスやwiki、RSS、Webサービスなどの技術に代表される、協調型かつリアルタイムのサービスを具現化するWeb 2.0は、それなりに注目されている。これに対し、Web 2.0に対する気運が明日にでも薄れ始めるかもしれないという見方もある。
しかし、Dion Hinchcliffeは「SOA WebServices Journal」の記事のなかで、今の流れに身を任せて、できるだけ長い目でこの動きを見守るよう呼びかけている。同氏は、Web 2.0が重要であると考えられる理由を5つ挙げている。
Dionの論拠は、いささか抽象的だ。しかし業界の現況からすると、今はこのように、人々が目を輝かせるような情報が求められているのかもしれない。何年か前のEコマースに関する盛り上がりを思い出してみるがいい。旧態依然とした融通のきかないビジネスから抜け出すために、数年に1回は、こういう風にワクワクした方がいいのかもしれない。同氏のいう5つの理由を以下に記す。
理由1: Web 2.0の世界では、技術の焦点が、人に移る。記事には、「ソフトウェア業界は、それぞれの世代において、開発には常に人に関する問題がつきまとう事を痛感してきた。Web 2.0が受け入れられているのも、この概念の下では、人について考慮することが要求されるからだ」と書かれている。ここでは、参加と協調の概念が鍵になると同氏はいうのだ。理由2: Web 2.0はベストプラクティスを示している。「Web 2.0のアイデアは、何もないところから出てきたものではない。ここに含まれるアイデアは、第一世代のウェブのなかで、その必要性が実証されている。Web 2.0には、価値のあるウェブベースソフトウェアとエクスペリエンスを構築するための、実績ある技術が含まれているのだ。ソフトウェアを介して、最高のコンテンツと機能性をユーザーに提供するには、Web 2.0こそが適している」とHinchcliffeは言う。
理由3: Web 2.0は素晴らしい可能性を秘めている。この意味を、Hinchcliffeは記事のなかで「これまでの20年間、たくさんのソフトウェアを設計し、構築してきた人間として、私は、Web 2.0を高く買っている。さまざまな人が、あっちこっちのコンポーネントを組み合わせて、それぞれを強化し合っていくという使い方ができるからだ」と説明している。
理由4: クオリティを最大限に高め、無駄を最小限に抑えることが可能である。「Web 2.0の世界では、より良いソフトウェアを、より少ない人数や資金、労力で構築することができる。このようにリソースを小さくすることで、よりクリーンで満足のいくソフトウェアを作れる。単純なソフトウェアほどクオリティが高くなるものだ」(Hinchcliffe)理由5: Web 2.0は急激に普及する。「最近Web 2.0が大いに注目されている。これをうまく利用すれば、自分の会社に大きな変化をもたらすことができる」(Hinchcliffe)
(Joe McKendrick)
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