e-brillianceのチーフアーキテクト兼SOA事業マネージングプリンシパルのPaul O'Connorが執筆した最新記事は、「人々がSOAについてどう感じているのかはわかっている。SOAに対する誇大宣伝がとんでもなくひどくなり、ついにはSOAが世界を変えるなどと文字通り宣言する輩まで登場するようになった現状に、うんざりしているのだろう。だが少しだけ我慢して、わたしの意見を聞いてほしい」と始まっている。
O'Connorの説は、一見すると直感と相容れないものに思える。同氏によると、SOAは「ビジネスのグローバリゼーションを加速」しており、その結果、今日では世界のどこででもサービスを構築/提供/利用できるようになったという。だがその過程で、テクノロジーを導入することのビジネス上の価値は、インフラストラクチャレベルからビジネスサービスレベルへと引き上げられたともいう。
金融サービスからエネルギー売買、マカダミアナッツの瓶詰め作業に至るまで、あらゆるものがサービスレジストリに掲載されるようになるだろう。またそうなれば、取り引きにかかるコストを節約したり、新たな業務を開始せずに済ませたりするために、世界中のビジネスアナリストがこれを我先に利用するようになると考えられる。こうして、国々がサービスの実施においてみずからの知的資本をやり取りできる時代が幕を開け、海外へ資本を送るか、資本を細分化して海外企業へ売却するしかなかった時代が終焉を迎える。またそうした風潮の中では、教育や技術に対するROI(投資回収率)も世界的拡大を見せるはずだ。
つまることろO'Connorは、標準的かつ再利用可能な、祖結合されたサービスを活用していく経済の下では、北アメリカおよびヨーロッパのIT企業も、インドや中国といった新興地域のIT企業も同じ土俵で勝負することになると言いたいのだろう。O'Connorはまた、今後は開発部門と関わりをあまり持たない経営者によって、開発が進められていくようになると予想している。オフショア開発の目的はアプリケーション開発コストを削減することと相場が決まっていたが、SOAはこれを広範な形で実現すると言われている。必要とするビジネス上の機能を果たすサービスがすでに利用できる状態になっているとしたら、巨大なコーディングプロジェクトを海外に委託する企業はいなくなるだろう(サービスが海外から提供されるか否かは、この際関係がない)。
皮肉なことに、SOAでは世界中のリソースを利用できることから、海外へのIT業務の委託を減少させる結果が招かれるのだ。
(Joe McKendrick)
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