SOAを実現するのにどれほどの投資が必要なのか、またその資金はどこから調達すればよいのかを、本ブログでは話題にしたことがある。今回は、その結果得られるであろうメリットに関する話題を紹介する。
Aberdeenが120社の企業を対象に実施した最新の調査で、SOAを取り入れると、最低でも年に5%のインテグレーションコストを削減できるという結果が出たという。今回調査の対象となったのは、(SOAをうまく運用しているという点で)「最高クラス」の企業群である。同社は、これらの組織は「IT予算のうちアプリケーションメンテナンスにかかるコストを一定の割合で削減できており、逆にLOB(Line Of Business)の改善に充てる予算は相当程度増やすことに成功した」と結論づけた。さらに、こうしたコスト削減の大部分は、エンタープライズサービスバス(ESB)を導入し、複数のエンタープライズアプリケーションから構成されるコンポジットアプリケーションをサポートしたことで達成できたと推論している。
また同調査報告は、「すべての対象企業のうち9割がSOAの導入作業を進めている途中か、あるいはすでに導入を終えており、2006年中にはSOAの計画、設計、プログラミングを完了させる見込みである」ことを明らかにした。
9割というと非常に高い割合であるように聞こえるが、こうした結果が出たのは、AberdeenがSOAの構成を厳密に分類し、それに基づいて調査を行ったからだろう。同社はSOAの実装形態を次の3種に分けたという。
簡易SOA
大規模なスケーラビリティやセキュリティといった、特に重要なエンタープライズ機能を必要としないWebサービスを利用している形態(Microsoftの.Netやオープンソースのユーザーの多くがこうしたスタイルを採用している)
SOA型ERP
ERPパッケージからSOAをスピンアウトさせて利用している形態(OracleやSAP)
エンタープライズSOA
ガバナンスやミッションクリティカル機能の継続稼働などが不可欠な、大規模かつ高機能なSOAの利用形態
SOAの実装に取り組んでいる一般的な企業にとっては、簡易SOAからSOA型ERPもしくはエンタープライズSOAへ移行することが重要なステップになると、Aberdeenは述べている。そうした利用形態に至ってこそ、コスト削減とアジリティの獲得が実現できるのだという。
(Joe McKendrick)
※このエントリはZDNetブロガーにより投稿されたものです。シーネットネットワークスジャパン および ZDNet編集部の見解・意向を示すものではありません。
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