前回の記事で、OracleやSAPがSOA企業の買収を加速化させる可能性があるという予測を紹介したが、そうした見方に疑問を抱く向きもあるようだ。
Macehiter Ward-DuttonのNeil Macehiter氏もその1人で、「奇妙」な考えとこれを切って捨てている。「Gartnerのアナリストがそんな推測をするとは、思いもよらなかった。Oracleは、BPEL機能を備えたWebサービスオーケストレーション製品をCollaxaから取得しているし、Oblixの買収によって、元はConfluentが所有していたWebサービス管理製品も手に入れた。Oracleが、エンドツーエンドのサービスライフサイクル管理分野(すなわちSOAガバナンス分野)に開いている穴を埋めたいと考えているのはわかるが、InfravioもSystinetも他社に買収されてしまった今、残されている選択肢は限りなく少ない」(Macehiter氏)
わたしの同僚のDana Gardner氏も、Oracleが近いうちにSOA分野で大規模な買収を試みる可能性は低いと見ており、代わりに自前のソリューション開発を進めるのではないかと話している。Gardner氏は、「Oracleは、特定業界を対象としたアプリケーションベンダーやデータデザイン企業の買収を駆使して、垂直市場に参入する試みをこのまま続けるかもしれないが、大手のSOAインフラストラクチャ企業を取得するよりは、みずから製品を開発する方を選ぶだろう」と述べ、SAPについても同じことが言えると付け加えた。
OracleもSAPも絶大な力を持つ企業であり、その絶大な力を現在はSOA分野に注ぎ込んでいる。両社とも、SOAはいずれみずからを脅かす存在にも発展させる存在にもなりえることに気づいているのだ。例えば一部の業界研究者は、ERPがSOAの台頭によって衰退していくと予想している。だれがなんと言おうと、SOAがパッケージ化されたエンタープライズアプリケーションを駆逐するであろうことは間違いない。大手ベンダーもこれを悟り、他社に先んじるために打てる手はすべて打とうとしているのである。
(Joe McKendrick)
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