Webサービス分野ではリーダーシップを発揮してきたMicrosoftだが、SOAに対してはそれほど意欲を見せていない――のは、過去の出来事になるようだ。10月初旬に開催された「Microsoft SOA & Business Process Conference」では、同社がSOAへの取り組みに本腰を入れ始めたことがよくわかった。
IT Jungleが報じたところによれば、MicrosoftはSOAへの取り組みに関して、同社独特の「現実的」な姿勢を貫くつもりなのだという。こうしたアプローチには、ほかの企業が採用している「トップダウン」式ではなく、ビジネス上の問題を1つ1つ解決していく、漸進的なアプローチが含まれる。Microsoftは、自分たちは他ベンダーとは異なる視点からSOAをとらえていると語っており、「企業全体で利用する技術に大規模な投資を行う際」にトップダウン式アプローチを適用すると、「一定期間内に結果が出ないことが多くなる」と話している。
この件に関するMicrosoftのアーキテクチャ戦略担当ディレクターJohn deVadoss氏の見解が、同社サイト上の「PressPass」に掲載された。
deVadoss氏はここで、SOAでいちばん大切なのは、それ自体が目的ではなく、目的を達成するための手段であることだと述べている。下記にその抜粋を紹介しよう。
業界でよく見られるトップダウン式の大規模なアプローチでは、ビジネス上の価値を生み出す代わりに、『SOAを実現する』ことに終始するという失敗が起こりがちだ。SOAに対するそうした大規模なアプローチが抱える根本的な問題は、ビジネスニーズとの同調が常に置き去りにされている点である。
顧客もパートナーも、ベンダー主導の大型プロジェクトからは、ビジネス上の価値は得られないと気づいている。SOAを「構築してさえやれば顧客は満足する」という認識では、もはやビジネスはできない。顧客やパートナーには、何カ月も、ときには何年もかけて計画したプロジェクトではなく、行き当たりばったりのものであることがわかっているのだ。
Microsoftは、漸進的かつ双方向的かつ現実的なアプローチをもってユーザーのSOA移行を支援し、有意義な方法でビジネス上の価値を提供していきたいと考えている。
(Joe McKendrick)
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