ベンダーにせかされてというケースが多いが、今では多くの企業が開発期間の短縮やビジネスアジリティの向上を目指して、サービス指向アーキテクチャを構築する意志を持ち始めている。
だが、あらかじめひとまとまりになっていて、すぐに利用できるSOAなどというものは存在しない。現時点ではまだ大半の組織がSOAを実現できておらず、むしろ意味的にも字義的にもその反対の「AOS(Agglomeration Of Services:サービスの集約)」という段階にいると思われる。
SOAとAOSを比較してみよう。
ガバナンス
- SOA 標準の運用や新サービスの検討および検分などを行う連係レジストリのおかげで、安定的で自動化の進んだガバナンスメカニズムが機能している。
- AOS さまざまなグループがサービスを作成し、次々に公開している状態であり、どのアプリケーションが、あるいはいくつのアプリケーションがサービスを使用しているかは、だれも知らないし気にかけてもいない。
組織
- SOA 企業の管理者層はサービスの共有がビジネスにもたらすであろう利益を把握しており、プランニングやガバナンスに複数の事業部門幹部が参加している。新たな方法論についての教育活動が活発で、会社を挙げてサポートしている。サービスの再利用を促すため、開発チームにインセンティブが支給される。
- AOS 管理者層はSOAのことをすっかり忘れているか、「技術畑」に属するものだと思いこんでいる。共有サービス開発の取り組みのほとんどをIT部門が単独で進め、ほかの部門はかかわらない。教育やインセンティブなど夢のまた夢。
検証
- SOA ほかのアプリケーションと同様、サービスも検証される。そればかりか、SOAサービス同士の依存関係のテストを含む、エンド・ツー・エンドの全プロセス検証が定期的に行われている。
- AOS サービスの検証…これもまた夢のお話。
ベンダー
- SOA エンドユーザー企業が主体となって、エンタープライズアーキテクチャのロードマップを考案し、最高の製品を提供できるベンダーと、ロードマップに合致する標準を選択する。
- AOS エンドユーザー企業は受動的で、現行のベンダーがアップグレードを持ちかけてくるのを待つばかり。アップグレードのコストが高かったり、作業が面倒だったりしませんようにと手を合わせ、最低でも5年以内に完了する程度のものであればよいと必死に願う。
(Joe McKendrick)
※このエントリはZDNetブロガーにより投稿されたものです。シーネットネットワークスジャパン および ZDNet編集部の見解・意向を示すものではありません。
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