ZDNetの記者であるDana Gardner氏によれば、「過剰なPR合戦が沈静化し始めた頃に推進団体が生まれる」ものだという。最近のSOAはまさにそうした状況にあり、実際に、大手企業およびベンダーから構成されるSOA Consortiumが結成されている。
SOA ConsortiumのエグゼクティブディレクターRichard Soley氏は、SOAに関する2つの課題に取り組みたいと述べている。1つ目の課題とは、「重役向けのSOA」を整えることだという。「SOAは単なる技術ではなく、機敏性を上昇させ、収益を増加させるビジネス戦略であることを、CIO(最高技術責任者)がほかの役員に伝えていくのを支援したい」(Soley氏)
第2の課題は、「現場向けのSOA」を確立することだ。すなわち、「エンタープライズアーキテクトやドメインアーキテクト、データアーキテクトらが、同様の職種に就いている人々に、SOAは技術ではなくビジネス戦略であり、注意を払うに値するものであることを伝えられるようにする」のだという。
わたしは先日、Gardner氏やTony Baer氏、Jim Kobielus氏、Steve Garone氏とともに、Object Management Group(OMG)の会長兼最高経営責任者(CEO)であり、前述の通りSOA Consortiumのエグゼクティブディレクターも務めるSoley氏を交えたポッドキャストに参加した。
Soley氏は、SOA Consortiumの主な目標を「上から下へSOAを浸透させていくこと」だと述べている。「最初に開発者に働きかけ、そこからSOAの推進を図っても、企業のビジネスプロセスに対する考え方を変えるのは難しく、企業のアジリティ向上にすぐに効果が出ることはない」(Soley氏)
したがって同氏らは、SOAを技術プロジェクトではなく、ビジネスに関わる取り組みとして位置づけることを目指しているのだという。「SOA戦略を実行するために、ツールやテクノロジー、フレームワークなどが必要になるのはもちろんだが、ほんとうはその反対が重要なのだ。つまり、『何を達成しなければならないのか』を考えるのである。達成しなければならないのは、ビジネスプロセスを確立して、それを把握し、効率化し、再利用できるようにするという、特に目新しくもないことだ」(Soley氏)
SOAが実現するのはワークフローやプロセス自動化だけではないと、Soley氏は言う。「SOAは、顧客と直接的に関係するプロセスをはじめとする、あらゆるプロセスを生み出せる。再利用する価値のある、組織横断的なあらゆるプロセスを実現するのだ」(Soley氏)
(Joe McKendrick)
※このエントリはZDNetブロガーにより投稿されたものです。シーネットネットワークスジャパン および ZDNet編集部の見解・意向を示すものではありません。
- 前のエントリー: ガバナンスこそSOA成功の第一条件
- 次のエントリー: SOAアーキテクトとエンタープライズアーキテクトはどう違う?
「ZDNet.com SOAブログ」 のバックナンバー
-
SOAスイートの誘惑に打ち勝つ!
もしかすると、ベンダーの製品は緊密に統合されすぎていて、返って逆効果なのではないだろうか。もちろん、SOAについての話である。 SOAは本来、パッケージERPやCRMシステムような形で「買う」ものではない。... -
SOAとEAとBPM――その差はどこに?
-
SOA+Web 2.0=ビジネスIQアップ!?
-
予算カット? だったら、ゲリラSOAがオススメ!
-
予算削減――SOAを切る? それとも生かす?
- ZDNet.com SOAブログ 一覧へ »
ZDNet Japan Essential Topic
-
【おススメのIT求人情報を掲載中!】
業界を代表する各社のインタビューも公開中 -
ERPは企業の期待に応えたか?
ERPの導入に迷われている方はこちらへ
企画特集
-
ビジネスでも使えるスマートフォンアプリ
オンでもオフでも使える!充実のアプリケーションを紹介 -
日々のルーチンワークを自動化する方法
JP1での業務自動化 → コスト削減+企業力アップ -
日本企業が抱える3つの課題とは?
それに答えるインフォアのソリューションを紹介!! -
二度手間とミスばかりのデータ管理は嫌だ!
Webデータベース「働くDB」でカンタン業務改善! -
これからのERP・CRM・SFAの姿とはー
種類・提供形態・価格の多様化で選択肢が広がっている -
ネットビジネスの変遷とサーバ管理の変化
CNET Japan編集長が聞く、アウトソーシングの有効性 -
グリーンデータセンターの新潮流
GreenITの国内外の今の動向がわかる! -
17年ぶりに進化したファイアウォール
750以上のアプリケーションを識別してブロック -
あの開発者の仕事が早いのはなぜ!?
C/C++の開発を効率化する究極のツールはこれだ! -
次のキーワードは、SOIとITFM
カスタムメードのグリーンITのススメ -
価格から質へと変わるアウトソーシング市場
多様化ニーズに応えるマネージドサービス -
情報大洪水時代を生き抜くソリューション
最新の企業内検索ツールでビジネスプロセス改善 -
REAL IT COOL PROJECT
地球環境にやさしいITプラットフォームを目指して -
なぜ、ERP 導入は敷居が高いのか?
【事例】マイクロソフトのERPによる日本の商習慣対応 -
メーカー型番で選べる専用サーバ
料金改定!よりお求めやすい価格に! -
MicrosoftもOracleもDWH市場に参入!
3年間で40社以上への国内納入実績を持つ強みを解説 -
運用管理こそ業務の背骨
メール・情報共有をシステムダウンから守る運用管理 -
レプリケーションによる災害復旧対策!
日本CA ARCserve Replication -
エンタープライズサーチ特集!
ConceptBase、SMART/Insight、Accela BizSearch -
所有から利用へ。拡大するiDC市場
サービス開始から12年!信頼のさくら -
大規模システム対応のホスティングとは
SNSや動画共有サイトにも活用されています! -
ERP,CRMのレスポンスの遅さを劇的改善!
リバーベッドのWAN高速化を徹底レポート
-
マルチコア – インテルがどのようにそれを機能させ重要なものにしているか
2008年11月4日 -
マルチコアの考え方で設計を始める時期は早すぎることはない
2008年11月4日
