「SOAアーキテクト」は、正確にはどのようなことをするのだろうか。「エンタープライズアーキテクト」とはどこが違うのだろうか。
ZDNetのDana Gardner氏がホストを務めた、「SOA BriefingsDirect」ポッドキャスト最新号で出されたお題だ。同ポッドキャストには、いつものGardner氏の共演者のほかに、The Open Groupの最高執行責任者(COO)Steve Nunn氏や、Marriott InternationalのエンタープライズアーキテクトJohn Bell氏が参加した。
まずはGardner氏が、SOA専門家と呼べる人材を見つけるのは難しいと口火を切った。SOAの構築は「出産に似ている。集中的なケアと状況理解および努力、そして最後には実際に『生む』ことが必要になるからだ。現在は、SOA助産婦に対する需要が供給を上回っている状態だ」と、Gardner氏は述べている。SOA専門職は高給だし、経営陣の上層と仕事をする機会にも恵まれるが、人材はまだまだ足りない。
MarriottのBell氏はエンタープライズアーキテクトの職を、景観の全体的な調和を維持する都市プランナーにたとえた。「都市の全体像を見るときは、隣り合う住宅地域やさまざまな商業区域が街にとけ込んでいるかどうかをチェックするものだ」(Bell氏)。一方のSOAアーキテクトは、公共サービスを提供したり、都市内のコミュニケーションを整備したりする役目を担う。
わたしの考えでは、ヒエラルキーのトップに立つのがエンタープライズアーキテクトであり、それより下の階層でエンタープライズアーキテクトとともに働くのがSOAアーキテクトである。彼らの使命は、「どんなサービスをどうやって配信するのか」「配信にはどのインフラストラクチャを利用するのか」「(先の都市のたとえを踏襲するなら)警察署や消防署、学校や美術館は必要か」「必要だとしたら、そうしたサービスを個々の地域だけでなく、コミュニティもしくは都市全域に届けるにはどうすればよいのか」といった事柄を考えることだ。
もっともポッドキャスト共演者のJim Koblieus氏とNiel Macehiter氏は、SOAアーキテクトはコミュニケーションの確立以上の役割を担っていると話す。「多くのSOAアーキテクトが、コミュニケーションや配線の方法について気をもむばかりではなく、ビジネス的に意味のある形で配信すべきサービスを把握しようと努力している。これはすなわち、ビジネス要素の大きい高次元なサービスを理解することまでが、彼らの仕事の範疇であるという意味である」(Macehiter氏)
またMacehiter氏は、SOAアーキテクトとエンタープライズアーキテクトの違いを明確に説明するのは難しいとも発言した。
まず初めにビジネス戦略があり、ビジネスプロセスおよび優先順位があり、ビジネスに必要なサービスがある。そうしたサービスの技術的な運用法を実際に決めるSOAアーキテクトには、そのあとでバトンが渡る。ここにはっきりとした線引きをするのは、非常に難しい。サービス指向アプローチは、エンタープライズアーキテクチャ計画を実行に移し、サポートしていく方法論の一種なのだ。
Koblieus氏は、どうしても線引きをするなら、「エンド・ツー・エンドのリソースまでを考慮する一握りのエンタープライズアーキテクト」が最上位に来て、開発および再利用に関する階層の中間にSOAアーキテクトを位置づけると述べた。これより下の階層には、ESBなどのコンポーネントを扱うITアーキテクトやインフラストラクチャアーキテクトが存在するのだという。
(Joe McKendrick)
※このエントリはZDNetブロガーにより投稿されたものです。シーネットネットワークスジャパン および ZDNet編集部の見解・意向を示すものではありません。
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