ZDNetで記事を書いているDana Gardner氏が、多くの大手ベンダーがService Component Architecture(SCA)およびService Data Objects(SDO)を支持している中、流れに背くMicrosoftの存在は非常に目立つと論じた。
Gardner氏は、「Microsoftは『偽SOA』を自社のオペレーティングシステムスタックに埋め込むという独自の路線を、なるべく長期にわたって維持しようとしている」と述べている。
Microsoftがみずからのルールに従って動けば、ほかのベンダーやベンダーコンソーシアムが苦境に陥るというのは、確かに真実だ。
だが結論から言えば、Microsoftはみずからのルールに従っているわけではなく、革命児となることをもくろんでいるのである。Microsoftはもうずっと以前から、大量生産と薄利多売を特徴とする新興市場を意図的にねらってきた。非常に高価なテクノロジーであるため、利用できる状態にはない層が、同市場の潜在的な顧客だ(もっとも最近は、Microsoft自身がさまざまな分野で革命を起こされている。LinuxやGoogleがその好例だ)。
SOAはいまだに金回りのよい企業のためのもので、いわゆる「大きなSOA」でひともうけしようと考えているベンダーも多い。SOAは、一握りの企業が扱う、高級かつ高利な製品なのだ。むろんMicrosoftには、最初のブームにSOAツールを購入できなかった企業に、安価に買い足していける製品を販売するSOAの大量生産市場が出現するまで、待つ余裕は十分にある。
しかし、以前このブログで紹介したButler Groupの報告書が示唆しているように、大SOAベンダーが方針転換を迫られる「審判の日」は間もなくやって来るだろう。Microsoftは大SOAに対抗していく姿勢をすでに打ち出しており、大量生産市場向けの安価で手軽な製品開発を進めて、機会をうかがっているのである。
(Joe McKendrick)
※このエントリはZDNetブロガーにより投稿されたものです。シーネットネットワークスジャパン および ZDNet編集部の見解・意向を示すものではありません。
- 前のエントリー: 「大きなSOA」時代は終わるのか?
- 次のエントリー: WebサービスプロバイダーからWeb 2.0企業へ――当世流の転身劇
「ZDNet.com SOAブログ」 のバックナンバー
-
SOAスイートの誘惑に打ち勝つ!
もしかすると、ベンダーの製品は緊密に統合されすぎていて、返って逆効果なのではないだろうか。もちろん、SOAについての話である。 SOAは本来、パッケージERPやCRMシステムような形で「買う」ものではない。... -
SOAとEAとBPM――その差はどこに?
-
SOA+Web 2.0=ビジネスIQアップ!?
-
予算カット? だったら、ゲリラSOAがオススメ!
-
予算削減――SOAを切る? それとも生かす?
- ZDNet.com SOAブログ 一覧へ »
ZDNet Japan Essential Topic
-
【おススメのIT求人情報を掲載中!】
業界を代表する各社のインタビューも公開中 -
ERPは企業の期待に応えたか?
ERPの導入に迷われている方はこちらへ
企画特集
-
REAL IT COOL PROJECT
地球環境にやさしいITプラットフォームを目指して -
ネットビジネスの変遷とサーバ管理の変化
CNET Japan編集長が聞く、アウトソーシングの有効性 -
これからのERP・CRM・SFAの姿とはー
種類・提供形態・価格の多様化で選択肢が広がっている -
二度手間とミスばかりのデータ管理は嫌だ!
Webデータベース「働くDB」でカンタン業務改善! -
ビジネスでも使えるスマートフォンアプリ
オンでもオフでも使える!充実のアプリケーションを紹介 -
日本企業が抱える3つの課題とは?
それに答えるインフォアのソリューションを紹介!! -
17年ぶりに進化したファイアウォール
750以上のアプリケーションを識別してブロック -
次のキーワードは、SOIとITFM
カスタムメードのグリーンITのススメ -
あの開発者の仕事が早いのはなぜ!?
C/C++の開発を効率化する究極のツールはこれだ! -
グリーンデータセンターの新潮流
GreenITの国内外の今の動向がわかる! -
価格から質へと変わるアウトソーシング市場
多様化ニーズに応えるマネージドサービス -
日々のルーチンワークを自動化する方法
JP1での業務自動化 → コスト削減+企業力アップ -
情報大洪水時代を生き抜くソリューション
最新の企業内検索ツールでビジネスプロセス改善 -
大規模システム対応のホスティングとは
SNSや動画共有サイトにも活用されています! -
なぜ、ERP 導入は敷居が高いのか?
【事例】マイクロソフトのERPによる日本の商習慣対応 -
MicrosoftもOracleもDWH市場に参入!
3年間で40社以上への国内納入実績を持つ強みを解説 -
ERP,CRMのレスポンスの遅さを劇的改善!
リバーベッドのWAN高速化を徹底レポート -
所有から利用へ。拡大するiDC市場
サービス開始から12年!信頼のさくら -
エンタープライズサーチ特集!
ConceptBase、SMART/Insight、Accela BizSearch -
メーカー型番で選べる専用サーバ
料金改定!よりお求めやすい価格に! -
レプリケーションによる災害復旧対策!
日本CA ARCserve Replication -
運用管理こそ業務の背骨
メール・情報共有をシステムダウンから守る運用管理
-
マルチコア – インテルがどのようにそれを機能させ重要なものにしているか
2008年11月4日 -
マルチコアの考え方で設計を始める時期は早すぎることはない
2008年11月4日
