IBMが先頃開催されたSOAユーザーカンファレンスの参加者を対象にした調査を行い、少なくとも彼らの間では、SOAがIT部門だけのプロジェクトではなく、よりビジネス戦略的な色合いの濃い取り組みへと進化しつつあると結論した。同社によれば、SOAの採用という戦略的な決断は、「ITスタッフではなく経営者が下すようになっている」という。
経営陣はSOAを十分に理解していないという論調が支配的である現状を考えるに、IBMの主張はできすぎていると言わざるを得ない。IBMの「Impact 2007」イベントに集まった4700名のクライアントに対し、IBMの後援のもとLink Groupが実施した今回の調査では、対象者の実に67%が、「最高責任者や部門責任者を含む経営幹部」がSOAの導入を決定したと答えている。
こうした結果は、実情をどの程度反映しているのだろうか。結局のところ、Impact 2007に参加した調査対象者はSOAの「信者」であり、すでにその取り組みをかなり先まで進めているのである。そもそも同イベントに足を運んでいる時点で、彼らの組織の経営陣がSOAに関した業務に予算を与え、活動を奨励していることがうかがえる。したがって今回の調査結果は、SOAの導入において一歩先んじている一部の先進的な企業の傾向を示したもので、平均的な企業の現状を表してはいないのだ。
とはいえ、同調査から見て取れるトレンドには、多くの企業が今後SOAに取り組むうえで直面するであろう問題を示唆している部分もあった。そうした兆候の中で最も際だっていたのが、SOAスキルの不足である。
IBMの調査によると、回答者の半数が、企業の長期的な目標を達成するのに必要なSOAスキルの25%以下しか所有できていないと考えているという。また、SOAを活用してビジネス上の目標を達成するには、ビジネスおよびITスキルを組み合わせておくことが絶対的な条件となると回答した対象者の割合は、68%におよんでいた。
さらに、対象者の40%は全IT予算の10〜30%をSOAプロジェクトに投入していると回答し、ほとんどの回答者の組織で、昨年以来SOA予算が増額されたという。
ただし、繰り返しになるが、彼らがSOA信者であることを忘れてはならない。
(Joe McKendrick)
※このエントリはZDNetブロガーにより投稿されたものです。シーネットネットワークスジャパン および ZDNet編集部の見解・意向を示すものではありません。
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