マスターデータ管理とSOAの意外な関係

November 12, 2007 7:50 PM
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 SOAは、マスターデータ管理(MDM)の実現においても重要な役割を果たしているという。

 わたしは今日まで、企業に変革をもたらす力を持つこれら2つの技術がどうやって連係できるのか、よくわかっていなかった。だが、今週ニューヨークで開催された「InfoWorld SOA Executive Forum」で基調講演を行った、Pfizerの戦略的アーキテクチャ担当執行ディレクターMartin Brodbeck氏が、2つの点を線で結んでくれた。

 こうした複雑なコンセプトをかみ砕き、企業が活用できるよう事の本質を浮き彫りにした同氏の弁舌は、実に見事なものだった。同氏によれば、MDMとは、「企業全体におよぶ信頼性の高い情報資産――唯一の真実の源――を形成すること」だという。

 年商480億ドルという製薬業界の巨人、Pfizerは、世界各国の拠点からデータ資産を収集し、単独かつ集約的な定義を与える取り組みを実施した。例えば以前は、「『顧客』の意味するところが4通りも5通りもあった」と、Brodbeck氏は説明している。

 この取り組みを成功に導き、実用化するため、Brodbeck氏のチームはSOAを利用して、「SAP」「Oracle」「WebLogic」といったアプリケーションからデータを切り離した。「SOAがデータ分配の出発点となるメカニズムだ」と、同氏は言う。チームは、MDMツールにアクセスするための標準インターフェースセットを作り、同社の「SOAアーキテクチャに組み入れた」(Brodbeck氏)。

 Pfizerは2001年にSOAの取り組みを始めたが、サイロ化したシステムへのアクセスを確立しないまま、計画を縮小せざるを得なくなっていた。「われわれがこの経験から学んだのは、データなしにSOAは構築できないこと、そしてサイロ化されたシステムの中ではSOAは実現しないことだ。SOAは、魚釣りというよりは、農業にたとえられると思う」(Brodbeck氏)

 MDMとSOAには、いずれも企業ガバナンスの徹底が成功につながるという共通点がある。PfizerのMDMガバナンス体制は、ある事業スポンサーが主導してSOA向けに作り上げたガバナンス体制と、非常によく似ている。「MDMの本質は技術ではなくガバナンスにある」と、Brodbeck氏は述べた。

(Joe McKendrick)

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