SAPが、「カスタマイズはもう古い。今は拡張の時代だ」と言っている。
ふむ、なるほど…って、いったいどういう意味だ?
冒頭の発言は、ZDNetのブロガーであるMichael Krigsman氏が、今週開催された「SAP Influencer Summit」で拾ってきたものである。
Krigsman氏は、SAPは「カスタマイズではなく拡張」を合い言葉に、SOAビジネスを展開していると言う。SAPのPeter Zenke氏は、ERP大手の同社は「SAPのSOAサービスに接続する『コンポジションレイヤー』」の使用を広め、「SAPソフトウェアを業界細分化に付随する特殊な要求を満たすよう適応させる、一般に認知された手段」としていく意向だと、同イベントで説明したそうだ。
SAPの市場に向けたメッセージを意訳すれば、次のような内容になると、Krigsman氏は書いている。「SAPは土台を提供し、(顧客やパートナーなどの)第三者はその土台の上で新たなアプリケーションを開発する。このとき、SAPの中核的なコードに変更を加えることはできない。こうしたアプローチを取ることで、カスタムコードにつきものだったダウンストリームコストの発生を防ぎながら、明快明瞭なアップグレード経路を将来的に確保できるようになる」(Krigsman氏)
そうはいっても、みんながみんなSAPの新たなSOA論に魅入られているわけではない。例えばJudith Hurwitz氏は、同社の大々的なSOAビジョンは、1社のベンダーに依存する度合いが強すぎると指摘している。「ほとんどのユーザーが、複数のベンダーが入り乱れた、多くのパーツを含む複雑な環境を運用しているのが現状だ。SAPを主役にしなければ、生きない考え方だと言える」(Hurwitz氏)
ERPはいずれ、オープンソースや、あらゆるソースおよびベンダーから配信されうるコンポーネント化されたサービスを介して一般に普及していくことを、SAPは理解している(中小企業に適した「Microsoft Dynamics」などの製品も存在する)。縮小しつつある有望なビジネスチャンスを追いかける集団のトップに居座るより、新たに出現した日用ERP分野に飛び込もうとしているSAPの動向は、実に興味深い。
(Joe McKendrick)
ZDNet.com SOAブログ
ZDNet Japan ホスティング特集
DELLが掲げる「新・仮想化アセスメントサービス」
Techno Exchange
ZDNet Japan Green IT
フォトレポート:分解、アップル「iPhone 3G」
ちょっと変わった「iPhone」向けアプリケーション10種
契約してわかった、iPhoneのさまざまな注意事項