もうそろそろ、SOAをEA(Enterprise Architecture)に統合したほうがよいのだろうか。そもそも、SOAとEA、さらに言えばBPM(Business Process Management)の間に、根本的な違いはあるのだろうか。
Kyle Gabhart氏が、自身のブログでそう問いかけている(Dave Linthicum氏も2007年に、SOAはいずれEAに組み込まれると予想していた)。
結局のところ、SOA、EA、BPM(Enterprise 2.0とエンタープライズデータ管理も付け加えたい)は同じ方法論を唱えており、解決する問題にも差はない。ということは、これらは基本的に同一のものなのだろうか。
Gabhart氏は、先週開催された「Open Group」カンファレンスのガバナンスに関するパネルディスカッションで、何人かの聴衆から、SOAのガバナンスとEAのガバナンスの区別を教えてほしいと質問されたと述べている。だがこれは、「多くの企業でそうした分野の線引きが曖昧になりつつある」ため、かなり難しいのだという。
「教育や社内指導、ひいてはソリューション開発に対し、ビジネスや目標により注目したアプローチを取る、応用度の高い区別を採用していく必要がある。クライアントが、戦略的な方向性やビジネスを活性化させる要因、2年後、3年後、5年後といった時間枠を持つ目標を把握できるよう、もっと積極的に取り組まなければならない。そうした際に役立つであろう最適なサービスはあるのだが、SOA、BPM、EAといった区別のせいで活用できずにいる」(Gabhart氏)
確かにその通りである。企業のリーダーは、プロジェクトが「SOA」と呼ばれていようと、「EA」と呼ばれていようと、「DOA」と呼ばれていようと気にしない。彼らが求めているのは、短い時間で市場に出せる、時代遅れのプロセスを合理化する、あるいは企業のフロント部門の生産性を向上させるイニシアチブなのである。
Gabhart氏は例を挙げて持論を捕捉した。例えば、同氏が国防総省向けに実施したワークショップでは、SOAの本質や方法論、ベストプラクティスなどに関する議論が、広い意味でのEAに「ごく自然に収束していく」のを見たという。「最初に用いた『SOA』というくくりは、エンタープライズ資産およびビジネスプロセスの効率的な制御という目標の前では、取るに足らないものだった」(Gabhart氏)
また、SOAからBPMを連想したり、反対にBPMからSOAを連想したりするクライアントも、同氏の企業の顧客には多いそうだ。「標準も同じ、ツールも同じ、トレーニング方法も9割方同じだ。違うのは、付与された総称と、特に目立つ一部の重要なコンセプトだけである」(Gabhart氏)
現段階では、BPMとEAは組織内で別個に扱われているようだ。また、IT中心主義的な性質を持つSOAとは異なり、BPMやEAに関わっている人々は、経営陣と緊密な関係を築いているようでもある。ひょっとすると、両者の差異はこの辺にあるのかもしれない。ともあれGabhart氏は、企業パフォーマンスを増大させたいのなら、これらをひとまとめにすることが非常に重要だと主張している。
(Joe McKendrick)
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