ここ数年で白髪がグンと増えました。モミアゲあたりが真っ白なのでございます。マスコさんから「苦労してるフリしてさぁ、周りから同情を集めようって魂胆だな。白に染めてんだろ。」と茶化されたので、黒に染めることにしたんです。いくつか試してみたけれど、ピッタリ合う色がないのね、あれって。で、じっと見られると「あらっ、この人、染めてるのね・・・気にしてるのね・・・ふ〜ん、そうなのね・・・」となってしまう訳です。
そんなある日、テレビで「お野菜、お肉、お魚、な〜んでもそう。食材の特徴を活かしたお料理が一番美味しいの。」と美食家っぽい女性が話していた。「白髪だけじゃないわ。もっと素材を活かして生きればいいの。」とボクには聞こえ、あれこれ考えているうちに、だんだん染めるのが無意味に思えてきた。
2006年7月から3ヶ月間、新規ビジネスの企画に専念した。大方針は「クレオの中の素材を活かした新しいビジネス」だ。まず素材となりうるクレオの特徴を整理してみることから始めた。クレオは単体でざっと年商100億。内訳は6割がシステムの受託開発。2割が1000社以上にご利用頂く会計と人事給与システム。2割が100万人以上にご愛顧頂く年賀状作成ソフト「筆まめ」等のパッケージソフトである。また近年のトピックとしては、2005年にヤフー株式会社と資本関係を結び、様々な交流が始まっていた。
素材整理の中で、シニア層(50代)というキーワードが浮かび上がってきた。
1.シニア層をエンドユーザーとする受託開発の実績がいくつもあり、
2.「筆まめ」ユーザーにはシニア層を含む中高年層が多く、
3.ヤフーさんではセカンドライフが始まった。
また団塊世代の大量退職をビジネスの好機と捉える風潮も社内の通りを良くした。だが「シニア層」への着目自体は以前から社内にあった。問題は「シニア層に何を提供できるか?」だった。やっとスタートラインに立ったボクは、融通の利かない固い頭に悩み始めた。勝算のあるアイデアがない。正直言って頭の中は真っ白だった。そう、真っ白なのでございます。ん?(つづく)
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